web小説界隈に優れた詩歌を期待してはいなかったのですが、河原藍が裏切ってくれました。すばらしく良い意味で。
完全に意表を突かれました。
あえてざらりと残した生活感。
大人ならではの社会への視線。
若くはない読者へのエール。
詩と聞いたら敷居が高いと敬遠するひとも、「ポエムっしょ?」と軽んじるひとも、「藍色ことば」を読んだとき、その言語野に降る雪を、闇を裂くように走る光を、地面からしゃっきりと伸びる茎を、きっと感じるはず。
どちらかと言うと韻文詩が好きな自分に、ああ散文詩っていいなとしみじみ思わせてくれました。
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