第1話 〜変わる前 1〜
私の名前は、月宮 夕。至って普通の女子中学生。
ただ、一つ、普通の女子中学生とは違う要素がある。
普通はみんな『異性』を好きになるが、私は『同性』が好き。
そう、恋愛対象だ。
自分で気づきはじめたのは、小学6年生の時。
昔から人一倍小説を読んでいたため、私は色んな知識があった。
だから、1人の同性のクラスメイトに抱いていた不思議な感情も、すぐ『恋愛感情』だとわかった。そして私が『バイ』ということもすぐ気づいた。
幸運な事に、クラスメイト達は、不思議な事にそういう事に対して、悪い偏見は一切なかったので、女子の友達数人にはカミングアウトできた。
「バイか・・・人生楽しそう!」
「異性も同性も好きになれちゃうんでしょ?」
「人選び放題じゃん・・!」
ただ、時々こういう事を言われる。
そう簡単じゃないんだけどな・・・笑
正直、好きな女子できたとしても、その人本人にカミングアウトする事は、男子と比べ物にならないほどの勇気がいる。
だから私はしょっちゅう、『性別』と言う人間が勝手に決めた人間の『種類』が嫌になる。性別の無い世界だったらいいのに。
・・・まあ、しょうがない事だし、友達に引かれるよりは全然いっか。
私は毎回自分にこう言い聞かせている。
レズの私がある日突然男子になっていた 功 @kou__0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。レズの私がある日突然男子になっていたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます