第41詩 かわいくなりたい

 あの日 夕暮れの教室で

 きみは友だちと笑顔で語り合っていたね

 廊下を通りかかったわたしは その中身を知ってしまった


 きみはかわいい子が好きだって

 ふわふわの空気を持ち その場を和ます女の子


 ああ かわいくなりたいな

 きみが振り向いてくれるように

 きみの好みに変身して そのハートを射抜きたい


 ああ 何で可愛くないの

 素直じゃないから あなたに振り向いてもらえない

 それでもと足掻く滑稽な姿は みっともないと笑われますか


 滑って 転んで 荷物を踏まれ

 雨に濡れても願う者は 小さく照らして癒しになりたい


 かわいくなりたいよ

 きみの隣で きみの手を取って

 笑みを見せられる そんな素敵な女の子




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