第40詩 紅い瞳

 紅蓮の瞳に映る世界

 失った欠片 途切れた景色

 あなたとの思い出は消えてしまった


 何処までも続く白い道

 時折ちらつく あれは、赤い

 何かを置き忘れたはずなのに

 もう 思い出すことすら叶わない


 季節は過ぎて 時は経って

 日々は空しくも続いていく


 突然の藍色 突如現れた朝焼けの色

 その時 全てが動き出した


 海色は激しく刃を振るい

 翡翠は流れる水の如く

 あかは燃やし尽くしてしまう


 何処まで行ける きみのもとへと

 探す鍵は 鍵穴を知らない

 ぼくの中に眠る大切なもの

 そっと 開いていく


 決して諦めない 切れない想い

 ぼくは出逢って 何かが変わった

 いつかきっと 世界さえも変えてしまうのだろう


 大切な人 大事な記憶 きみのぬくもり

 忘れはしない

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