第31詩 SILVER

 知っていたはずの非日常

 激しく揺さぶる心の先に

 新たに結ばれた糸が見える


 扉を開けるんだ もう戻れないと

 何者かが囁いても 自分で決めた


 必然が運ぶ未来は 俺の手をすり抜けて誘う

 たとえそれが過酷なものでも 必ず乗り越えてみせるから


 優しく花開く銀色は 輝きを増してここにある

 決して譲らない誓いは 傷ついた心を温めてくれる

 きみと共にあり続けるために


 何も知らなかった日々

 幸せが日常だと信じていた頃は

 遠く過ぎる


 扉を開けるんだ 決して戻りはしないと

 自分の声が言うんだ きみの隣で


 偶然が運ぶ過去は わたしの胸に留まって笑う

 たとえそれが穏やかなものでも きっと掴み取りはしないだろう


 美しく咲き誇る銀色は 幾度もの涙を越えてここにある

 決して消えない想いは 小さな心を支えてくれる

 あなたと共に生きるために


 広過ぎる世界の中で 二つの次元が交わった

 出会うはずのなかった心が 今

 触れ合った

 銀色に輝く花は ここにあるんだと笑う



 ――――――


 ちょっと、拙作をイメージして書いてみました。

 また思いついたら、別バージョンも書くことがあるかもしれません。


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