第30詩 たんぽぽのわたげ

日常の中に隠れている 小さなしあわせ

積もり積もれば いつしか どんなに高い山をも越える山となる


一度だけの小さなしあわせを手にするよりも

小さなしあわせ ためていくこと

つなぎ合わせた ビーズのようなそれは

必ず 大輪の花を咲かせる


何もない つまらない日常で

特に不思議なこともないよね

だけど 空を 地を 見てごらん

まだまだ知らない何かで 溢れてく


人類なんてちっぽけで 僕はもっと小さくて

偉くなんて 全然ない

失敗だってたくさんしたでしょう

でも 日常のしあわせは

コンクリートの地の上に咲く

たんぽぽが届ける 綿毛のような


ありえない体験もいいけれど

毎日を 大切にしていこう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る