第4話 紅桜と霧雨と金雀枝と

紅桜べにざくらと呼ばれる5人の女子のグループがある。このグループが主にやっていることは・・・殺人である。そしてこの5人は、波乱の世代――つまり、伊弉諾宮高校の新入生である。そして全員もれなくB組だ。これがB組が恐れられる所以である。目を付けられぬよう努力しよう。


ΔΔΔ


教室は非常に閑散かんさんとしていたが、一番乗りってわけでもないようだ。彼女は俺を一瞥したのち、興味なさげにそっぽを向いた。

―どうやら目を付けられるのは避けられたようだ。緑髪の女子新島岳斗に目を付けられると、誘拐され強制的にデスゲームに参加させられる。さながら日本のジグ〇ウである。というか実際そう呼ばれてる。

 あともう一人は・・・ヒロイン《金雀枝亜梨沙》か。優等生な彼女は遅刻なんてしたくないのだろう。それにしても早いが。

 それから次々と生徒が入ってきて始業ギリギリで最後の一人が駆け込んできて・・・始業のチャイムが鳴った。それから10秒ほどして、教師と思わしき小柄な女性が雰囲気がフワッとしている副担任らしき男性と共に入ってきた。

―ちなみに言っておくが男性の方はフワッとした雰囲気なわけではない。フワッとしているのだ(ややこしい言い方なのはわかっている)

「皆さ-ん!おはようございまーす!」

普通の女性なら作ってると思われそうな高くてロリロリしい声だが何故かそっちのほうが自然に感じてしまう、そんな声で挨拶をしてきたので思わず――

「プッ」

一人笑っているが教室がほんわかしだした。

「みんなで自己紹介をしましょうか。わたしはこのクラスの担任を務めさせていただきます、城戸麗華きどれいかと申します。そしてこちらは副担任の」

榎本牧人えのもとまきとです。よろしく」

「はい!榎本先生ありがとうございます!それでは出席番号1番の方からどうぞ~」

「ハァ・・・自分は・・・」

そんな感じでクラスメイトの自己紹介を聞き流していると―

「金雀枝亜梨沙です。よろしくお願いします」

そして―

霧雨章きりさめしょうだ」

よろしくすら言わないような奴だが根はいい主人公だ。そしてしばらくすると俺の番が回ってきた。

「十郷イツカ。よろしく」

こんな感じでいいだろうか。ポロっと男口調が出てしまうと俺的に不味いので気を付けているがちゃんと意識してないとポロリが出てしまう。ホント気をつけねば。

―そんなこんなで最後の一人が自己紹介を終えた後、茶髪の少年が入ってきた。

「1-Bのみんな、おはよう!前日にも言った通り今日は試験的にちょっとした催しを実施するよ。準備が出来てる人から廊下に並んで~」

さぁて、いよいよ始まるみたいだ。死なないように頑張ろう。待ってろよ

――第78世界!

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自作小説のクラスメイトキャラに転生(性)した俺が主人公達と共に物語を紡ぐ話 ΔレインΔ @acila_rane

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