9月9日(月)

アナタは人気者。ミンナに愛想を振りまくけれど、ワタシは違う。ワタシに手を振り笑顔を向けるアナタ。他のコに向ける虚ろな笑顔と確かに違う心からの笑顔に、ワタシはアナタの心を思う。信じていられる。確信する。いつかきっと、必ずワタシを迎えに来ると。テレビの向こうのアナタを想う。




     * * *




僕はジゴロと呼ばれている。けれど本当は、たった一人、君の事だけを想っている。今、目の前にいる君の姿を見るだけで、心臓がドキドキして身体の震えが止められない。「ゴロさん、怖いならもう塀に登らないでよ」怒って手を差し伸べる君に、僕は謝るように「にゃー」と鳴いた。

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