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2020年9月21日 22:45
人間魚雷は非人道的な兵器であるという表現を聞いたことがありますけれども、つまり人間を超越した存在ということなんですね。
作者からの返信
結論から言うと、人間を超越した者として描いています。ちょっとネタバレですが、このライディングについての不思議な力は一過性のもので、遠くない未来に失われる運命にあります。人としてのささやかな自信や、他者との繋がりを得た瞬間、この神通力とも言うべき力を失ってしまうのです。私は走り屋ではありませんが、十代の中頃から過剰な自意識と対人恐怖に大変悩み、18の時に精神的な意味で「雷に打たれる」体験をし、その時の体験をこの単車乗りの物語を通じて書こうと思いました。この「神通力」は、人並みの幸せをちょっとでも手にしてしまうと跡形も無く失われて、その後それをどれほど強く求めても二度とは戻りません。18の子供が得た一人よがりな全能感、「オレはイエスや仏陀と同じ視座を得た」という根拠無きイカレタ思い込みと、人と普通に話せるようになった瞬間に味わった喪失感を、ゆっくりですが、書いています。この作品のタイトルが、その主人公の呼称が、極めて不適切なのは自分でも知っているのですが、この「人間魚雷」は30年弱腹蔵していたアイデアで、私にとって「伝説の単車乗り人間魚雷」はもうほとんど実在の人物に近く、昔思いついたそのままの名称で書いています。もし不快でしたら、申し訳ありません。また神的なものについても、或いは安易に扱ってしまっているかも知れません、すみません。しかし内面の真実を、感じた通りに書こうとするとこうなってしまいます。取り止めのない内容ですが、以上がご質問への答えです。実は私もよく分からないままこの作品を書いています。この小説の意味、或いはテーマは何なのか、そこに辿り着く為に書いている、みたいなところはあります。
人間魚雷は非人道的な兵器であるという表現を聞いたことがありますけれども、つまり人間を超越した存在ということなんですね。
作者からの返信
結論から言うと、人間を超越した者として描いています。ちょっとネタバレですが、このライディングについての不思議な力は一過性のもので、遠くない未来に失われる運命にあります。人としてのささやかな自信や、他者との繋がりを得た瞬間、この神通力とも言うべき力を失ってしまうのです。私は走り屋ではありませんが、十代の中頃から過剰な自意識と対人恐怖に大変悩み、18の時に精神的な意味で「雷に打たれる」体験をし、その時の体験をこの単車乗りの物語を通じて書こうと思いました。この「神通力」は、人並みの幸せをちょっとでも手にしてしまうと跡形も無く失われて、その後それをどれほど強く求めても二度とは戻りません。18の子供が得た一人よがりな全能感、「オレはイエスや仏陀と同じ視座を得た」という根拠無きイカレタ思い込みと、人と普通に話せるようになった瞬間に味わった喪失感を、ゆっくりですが、書いています。この作品のタイトルが、その主人公の呼称が、極めて不適切なのは自分でも知っているのですが、この「人間魚雷」は30年弱腹蔵していたアイデアで、私にとって「伝説の単車乗り人間魚雷」はもうほとんど実在の人物に近く、昔思いついたそのままの名称で書いています。もし不快でしたら、申し訳ありません。また神的なものについても、或いは安易に扱ってしまっているかも知れません、すみません。しかし内面の真実を、感じた通りに書こうとするとこうなってしまいます。取り止めのない内容ですが、以上がご質問への答えです。実は私もよく分からないままこの作品を書いています。この小説の意味、或いはテーマは何なのか、そこに辿り着く為に書いている、みたいなところはあります。