応援コメント

第18話 ヤクートの血族(上)」への応援コメント


  • 編集済

    >誰も彼もが道路に落ちている軍手のような色をしている。

    夏頼さんもそうであったように、僕もこの表現に震えました。素晴らしい。

    >ソ連の女性狙撃手は必ず手榴弾を二個、持ち歩く。一個はできるだけたくさんのドイツ兵が死にますようにと祈りながら放り投げ、叶わなければ、もう一個は自分に使うからだ。

    ここも凄い魅入られましたね。事実、女性でなくても捕まった狙撃兵の末路は凄惨です。それが女性であれば、そうなのでしょうね・・・。


    MG34 7.92mm弾
    M1ライフル 7.62mmの混成とは、蒋介石の兵站は潤沢ですね。これは手ごわそう。


    >掠れてはいるが、たしかに彼女の声だ。自信に溢れ、気高く、孤高で、理想と矜持に生きる者特有の気難しい少女コサック。彼女が失われていないことにゾーニャは安堵する。

    この情熱と状況を凝縮した一文を書くのに僕なら一体どれだけの時間が必要になるのだろうか。僕では不可能なのだろうと、読みながら思いました。


    《BANG! BANG! ―—カーン!》

    一定の間を置いて発射されるライフル弾。やはり、この間隔は。最後に、金属が跳ね飛ばされるような甲高い音が風に乗ってきた。

    M1ライフルだな、って思ったらM1ライフルが出てきて小躍りしてました。
    はい、ミリオタです。

  • キツネ穴のなかでは、誰も彼もが道路に落ちている軍手のような色をしている、の表現がとても臨場感に溢れていてすごいと思いました。今、表現の幅を広げようとしているので、こういう例えに会えるのはとてもありがたいです。
    スラヴ人のクララと違いからの表現、これはヤクートサハ族の狩りではないからの表現とそれを彩る曳光弾の光がひたすらに冷たく美しく感じました。
    場面を転じて、ゾーニャのヴィカへの言葉がぐっときます。こういう極限状態での、自らも思いもしなかった本心の吐露は重みが違いますね。

    作者からの返信

    気に入っていただけたようで幸いですー。
    ちょっとコミカルさと、けれども緊張感を出したくて使った表現だったと思います。

    自分も思いもよらぬ場で出るのが本心というやつなのでしょうね……。