硬派な流れからいきなり
この3話だけ毛色が違って草
現時点で公開されている分に関してはすべて拝見させていただきました、その中でも異色の回です
(ここで違和感を感じて作品読むのやめようって人!この調子はこの回だけだから踏み止まってくれ!!!)
ネットミーム語彙が盛大にブチ込まれており、ともすれば世界観が瓦解しかねないところですが当時の若者の会話を“感覚してもらう”という点でこの選択は功を奏する……?頭が硬いので想像もつきませんでした、下手に考証に時間が掛かって身動きが取れなくなるよりもweb小説にしか出来ない自由さを活かした見事な発想の転換だと思います、ぐ悔゛ジィ…でも読んじゃうビ
作品と近い時間軸としては旧制高校の学生たちが使った略語の感覚も現代と大差ないと聞きますし(事件名の動詞化など)言葉の感覚は近現代で隔絶があるようなものではないですもんね
満州…この荒野を行くには糧食の確保にも労苦が想像されます。より北で植生の乏しいシベリアほどではないものの(抑留経験者で生き残っていた者は松葉を煮出したものを飲んでおり、それでなけなしのビタミンCを自転車操業的に確保していたという話をネットで見ました)大変そうです
生き残るための食事も描写されていて(ヒラタケや発酵乳製品はビタミンCが期待できる)巫山戯つつもしっかりした作品で痺れます
量は充分ではないかもしれませんがそのギリギリ感がリアルですし、実際当時この場所で生き残るとしたら、こんな食事かも、そう思わされる力がありますね
今後ビタミン不足に悩まされ某委員長のように下草を食むヴィカとゾーニャが見れるのか、植生を分かっていないので私には何とも言えませんが(地理も怪しいので地図を見ながら作品を読み直そうとも思います)続けて拝見させて下さい!
本文とは関係ない私事
満州には鉄道が有名ですが航空もあったと、植生はよく調べられなかったものの関連で知れて新鮮でした
作者からの返信
お返事遅れましてすみません。アツいコメントありがございます! ちょっと放置気味の作品にも関わらず、ここまで読んでいただけると感謝と恐縮の極みです。
三話は実は一番最初に書いた話でした。当時は「出だしはかる〜いほうが読んでもらえるんでは?」と思って書いていた記憶があります。いざ投稿段階になり後に書いていた話を1・2話として冒頭に持ってきてしまいましたけども。
戦前の文化や話し言葉なんかは、普通に今にも通ずるものがありますよね。おっしゃるとおり、戦前戦後で極端な断絶隔絶があったわけではないですものね。
正直ビタミンCのことまで考えていませんでした……なので、今からそういうことにさせていただこうと思いますw
満州の空事情は自分も詳しいとは言えないのですが、日産創業者が飛行機から視察した話なんかはけっこう耳にします、はい。
ちなみに地理は自分もよくわかってません。満州時代の地図は見てますが、大陸のスケールの違いには毎度混乱します。広すぎですよ満州……!
現状では更新が途絶えている作品を読んでもらえ、涙がでるくらい嬉しいです。
続き、頑張ろうと思います。
編集済
1・2話の鳥肌が立つ程の狙撃シーンを堪能してからしばらく振りに読みに参りました。
先に書かれた感想の通り、テーマが野営と食に一転して驚きました。
飯盒の蓋が柄付きでフライパンになることや、蛇は小骨が多くて味よりも先ず、その食べ難さが感想として出てくるはず!など細かな点、十字に掘った溝による煙の少ないテクニックが出るなど、造詣の深さを楽しみました。
一方
「急に地面を掘り始め、アザミの根を引っ張り出し「甘辛く炒めるのじゃ! きんぴらにするのじゃ!」と叫び始めたときは、気が狂ったのかと思った。
など、思わず笑いを誘う場面も楽しめました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
この長編を書くにあたり、日本人とコサックの血をひくヴィクトル古賀さんのサバイバルしながら日本を目指す満州帰国譚の影響を受けていますので、こんな感じになっております。
ちょっとした描写も楽しんでいただけたのでしたら、幸いです