魔術学院編
第15話 大樹の森
「よし。 こんなもんか」
俺がクリスを倒してから1ヶ月が経過した。 俺は自分の分の食料を取りながら仮拠点の洞窟に戻った。 なぜ俺が洞窟で暮らしているかは1ヶ月前に巻き戻る。
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俺は魔術学園がある街『フレッドの街』の近くにある大樹の森にいた。
「あれがフレッドの街だ。 此処にスレアが魔術学園で教師をしているらしいな」
『そうだな。 なら直ぐに殺しに行こうではないかマスターよ』
俺は殺意の高いエクスカリバーを摩った。
「そう焦るな。 俺だって早く殺したいが今回からは計画的に行こうと思う」
『ふむ。 計画とは?』
「簡単だ。 1ヶ月後に魔術学院の入試試験がある。 まずそれに合格しクラスでトップの成績を維持すればどの教師にでも面会を許可される。 そうしたら4ヶ月後にある魔術大会で優勝すると教師のマンツーマン授業を夜に受けれる様になる。 その時が復讐の時だ」
『では今回の復讐には時間を掛けて信頼を持ちそこで殺すと言う事だな?』
「簡潔に言うとそうだな。 俺の復讐はじっくりとやるんだ。 今回の使用期間は4ヶ月だ。 その為に先ずはこの森で死にまくり魔法を獲得する。 これが最優先事項だ。」
俺が今使える魔法は闇魔法と幻像魔法だけだ。 魔術学院に入るには最低でも2つの魔法を使えなくてはならない。 幻像魔法はまず見せると問題になるので実質俺は一つの魔法しか使えなくなる。 その為俺は死にまくりポイントを溜め、魔法を覚えるべく大樹の森の奥深くに入り込んだ。
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そして現在に戻る。 俺はなんとかこの1ヶ月で火、水、風、土、光魔法の中級までを使える様にした。 闇に関しては上級も使える様になった。
俺は肉を食いながら自分のステータスを確認した。
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ジャック
体力B
MPA
攻撃力A
防御力C
知力A
スキル 死に戻り・極 痛覚無効 並列思考 全武術・極 身体能力強化 鍛冶・中級 幻像魔術 闇魔法・中級 火魔法・中級 水魔法・中級 風魔法・中級 土魔法・中級 光魔法・中級
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「よし。 明日で1ヶ月が経過する。 明日が来る前に最後の仕上げと行くか」
『何をする気なんだ?』
俺はにこりと笑いながら
「杖作り」
と言った。
この世界では魔法を使うには魔法使いは杖もしくは魔法書が必要だ。 理由は魔力の循環させる為だ。俺は自分の体でマナを循環させることが可能な為必要ないが一応一般人として入学するので作りが簡単な杖を作る事にした。
『だが杖は持ってるであろう? 幻像魔術あそこに登録されてるではないか」
「確かにそうだがあの杖を使うといろいろ大変だ。 一応伝説の杖だからな。 ならば作るしかない」
内面俺はワクワクしていた。なぜかって? 久々の鍛冶を使うからだ。 自分専用の杖を作ることは前から決めていて何の素材を使うかも決めている。
杖には自身の魔力、循環が可能な木の枝。そして魔物の核が必要になる。 俺は魔物の核を手に入れる為俺は森の中心へ向かった。 少しすると場の空気が変わり始めた。 俺が前に進むとボコボコっと地面から音がし、そこからスケルトンが現れた。
『そうか。 マスターが決めた核はリッチか。 しかも高位の』
「ああ、こいつなら俺の杖にも丁度良い。 まずはそいつの所に行く為に魔法の練習がてらこいつらを倒すぞ」
俺はエクスカリバーを抜き魔法を付与した。 俺が付与したのは光魔法の『浄化の光』。 この魔法を使うとアンデットモンスターを倒すことができる魔法だ。
『GYAGYAGYA』
「ギャーギャーうるせぇな。 とっとと天に逝け」
俺はスケルトンを見つけ次第倒しながら森の中心へ向かった。 そして森の中心に着くとそこには古びた玉座に座り皮膚を持ったリッチがいた。 リッチは俺を目視すると杖を構えた。
「ニンゲンヨ。 ココニナンノヨウダ」
「俺が欲しいのはお前の核だ」
俺はリッチが喋った事に少し驚きながらそう答えた。
「ナゼワレノカクヲヒツヨウトスル? キサマハツヨイ。 ワレノチカラハヒツヨウナイハズダ」
「自分の杖が作りたくてな。 すまないがお前の核もらうぞ」
俺が剣を突き立てるとリッチは杖を俺に向けた。
「ナラバワレモテイコウシヨウ」
俺たちは互いに見合い同時に魔法を放った。 俺は直ぐに近くの木に隠れ次の魔法を練った。 だが微弱な魔力によりリッチの水魔法で心臓を射抜かれてしまった。
「バカメ。 ワレニマホウショウブナドムボウダ」
「どうだかな!」
俺は火で水を蒸発させあたり一面に霧を作った。
「ナニ! キサマナゼシナヌ! タシカニシンゾウヲツラヌイダゾ!」
「さぁな。 俺もよく分からないんだ」
俺はリッチの裏に周り風魔法で覚えた『ショックボルテージ』をリッチに放った。
勇者パーティの荷物持ちの俺。最下層に置いてかれたが最強スキル『死に戻り・極』で最強に至る レイ @rei12151
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