小さな勇者、産まれる

0というナンバリング通り、作者の方が20年以上も書き続けて来たシリーズのプロローグ。これ単体で、昔図書室で読んだ外国の児童文学のような懐かしい香りがする、少年の小さな冒険の書かれた中編ファンタジーとして読めます。

弱虫扱いだけど心優しく人に気を配る事の出来る主人公の少年・フルートは味わい深いカッコよさがあり、勇気と知恵、そして優しさで危機を乗り越えて大団円まで行く流れは素直に楽しめる良さがありました。

昔の王道ジュブナイルファンタジーとか好きなら楽しめる作品だと思います。