世界の壁

@a4b5

世界の壁

 巨大な立方体の、極彩色の素材が積み上げられた巨大な壁は、有史以前から世界を南北に分断していた。一カ所だけ空いた隙間は要地となり、永らく世界の中心であった。

 ある日、空から巨大な縦長の直方体が降下、隙間にピタリとはまり落着した。すると壁は点滅し一瞬で消えた。新時代が到来してしまった。

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