本当に処女作かどうかを疑ってしまうほどのハイクオリティさ

まず読み始めてすぐに感じたのが、詩的表現が巧みなところです。
相当な読書家と見ました。
僕の好きな擬人化描写もいくつか見受けられました。
語彙や文章にいちいち趣きがあり、読んでいて無意識に反芻してしまう表現に何度も出会いました。
そこまで精巧な文章だと、作者様が伝えたいであろうセンチメンタルな情景が容易く頭に浮かんできます。
一度では堪能し切れないと思って何度も読み返したくなる、咀嚼のしごたえがある物語を紡ぐ天才なのだなと思って感心しました。
内容に関して、しっかり理解出来るか不安になるほど、展開の読めないストーリーでしたが、最後の3文ほどを読んで全ての合点がいきました。
とても気持ちが良いです。読後感は最高です。
これからも頑張ってください。

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