第5話 神王妃の来日
「「「ごちそうさまでした」」」
「はい、お粗末様」
朝食を食べ終え汚れた食器を片付けようとすると
「川に遊びに行ってくる」
早速遊びに行こうとする須佐之男。
「お弁当作ってあるから持っていきなさい。夕方には帰ってくるんだよ~」
それを呼び止め弁当箱を持たせる。
「今日の天気はなっにかな~」
リビングの隅においてあるダーツ台に向かってソファに寝そべりながらダーツを投げ、本日の天気を決めようとする日本の
「ふむ、今日は地上の幼女たちを見守りに…いや、近くで護衛を」
咳もたたずに顎に手を添え瞑目しながら熟考している。なので
「やめんか変態」
と持っていたスポンジを頭に投げつける。
「はっはっは、冗談ですよ冗談」
「僕が止めなかったら行ってたろ」
「それは勿論」
真顔で断言をする
「はぁ~、仕事しろ、仕事」
「幼女を見守ることこそ私の最も重要な仕ご……むっ、北西の方で異常が。いってきます」
「いってらっしゃい」
何か異常があったと察知した月読は弁当箱を持って家を後にした。あのロリコンはちゃんとしていればいいのなんであんなに残念なんだろう。
それにしても此処での生活も2ヶ月か、いろいろあったな~
食器を棚に片付けながらこの2ヶ月あったことを思い出す。
天照が須佐之男におやつのプリンを食べられ拗ねて部屋に閉じ籠ったせいで天岩戸の再現になったり、
いや~、あの時は本当にビビったな~
食器を片付け洗濯物でも干そうかなと思い洗い場まで行き洗濯籠を持ち運ぼうとしたとき、強い神力が近づいてきていること感じた。
「天照、僕洗濯物干すから対応お願いね~」
「は~いなのじゃ~」
天照に出迎えしてもらうよう頼み僕は洗濯物を干しに行った。
しばらく時間が経過し玄関のチャイムが鳴った。その音を聞き天照がとてとてと玄関まで行く。
「は~い、どちら様なのじゃ~」
扉を開けると、そこには泣いている波打つ金髪のトガを着た女性がいた。
その女性は天照を一目見るなり
「ア゛マ゛ぢゃ~~~~ん」
と天照に抱き着いた。
「ど、どうしたんじゃ、ヘラ姉」
急に抱き着かれたことに驚くも天照はその女性、ヘラの背中を摩りながら用件を聞く。
「あの男!、あの男がまた、うわ~~~~ん‼」
「これ、落ち着け、落ち着くのじゃ、ヘラ姉!」
天照が必死に宥めようとするがヘラが泣き止む気配は一向にない。
「誠!誠~!ヘルプ!ヘルプなのじゃ~!」
天照はどうしたらいいか分からず誠に助けを求めた。
「これで良しっと」
洗濯物を干し終え、一息つこうとした僕の耳に天照の声が聞こえてきた。その声音から
あ~、これまた面倒事だな~
と察知し、洗濯籠を持って元凶のもとへ足を運ぶのであった。
3神と征く神界生活 華雪桜 @kasetsuou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。3神と征く神界生活の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます