第6話

(WP001プロダクション_ダンススタジオ)

歌南:「1、2、3、4、5、6、7、8、ハァ・・・・・・、ハァ・・・・・・、」

歌南:「よし!」

歌南:「1、2、3、4、5、6、7、・・・・・・」

歌南:「とぉ!」

恵:「ずごぉ・・・・・・。歌南、朝からレッスンしていたとは・・・・・・。」

咲:「が、ガッテン。」


本番に備え、歌南は朝早くに事務所に来て早々1人でレッスンしていたのである。本当に自分に厳しく、真面目な歌南である。


その後アンナ、ひかり、始まりの時間の前に来たので3人でレッスンを始めた。

石井:「1、2、3、4、5、6、7、8、おっ、決まったな!歌南!」

歌南:「ありがとうございます。」

アンナ:「歌南ちゃん凄い。」

ひかり:「ステキ。ひかりも頑張るわ。」

アンナ:「アンナ、歌南ちゃんにはなかなか。」

歌南:「やるからには妥協ない気持ちでならなきゃ。披露する場所は私たちのファンで応援に来てくれるお客様の前よ。ならお客様の前ではやるなら真正面からやる気よ、アンナ。」

アンナ:「えっ、え~!歌南ちゃんのオニ。」

歌南:「アンナ、あなたは今回のライブのセンターよ。あなたが中心にしっかりしないと私たちにも影響するのよ。」

ひかり:「ま、まぁまぁ歌南ちゃん、アンナちゃんにもアンナちゃんのやり方があるんじゃないかと・・・・・・。」

アンナ:「そうよそうよ、ひかりちゃんの言う通りよ。」

歌南:「本当に心配だわ。それで大丈夫なの?」

アンナ:「大丈夫、大丈夫、アンナ思いっきりパーンと行くわ!(笑)」

歌南:(アンナ、本当に心配だわ。)

アンナ:「石井さん、もう一回お願いします。」

石井:「おう!」


3人の中で歌南のダンスは他の2人より上達し、ライブに出てもおかしくない形になった。アンナ、ひかりも歌南に追いつくよう、また本番までに上達を目指す。

そんなときライブ前に大問題が起きた。

アンナ:「ただいま。」

お養母さん:「おかえりなさい。」

マリカ:「おかえり。」

アンナ:「あっ、マリ姉も帰って来たの。」

マリカ:「今日の講義は休講となって、それで帰って来たわよ。」


マリカ:「そんなことより、部屋見たら宿題でほとんど白紙だったわ。アンナ」

アンナ:「えっ・・・・・・。あっ、あの・・・・・・。」

お養母さん:「あらぁ・・・・・・。」

マリカ:「今まで何していたの?」

アンナ:「えっ・・・・・・。えっ・・・・・・と・・・・・・。」

お養母さん:「マリカ、すみませんが、アンナと2人だけにしていい。」

マリカ:「分かりました。」

お養母さん:「アンナ、アイドルとして活躍するのは素敵よ。」

アンナ:「は、はい。(笑)」

お養母さん:「しかし、アイドルに夢中になり、学校の勉強を怠ってはいけません。明日、ひかりちゃん、歌南ちゃん達に教えてもらうように。明日、事務所に電話しますね。」

アンナ:「そ、そんな・・・・・・。」


アンナ、学校の大量の宿題を怠り明日事務所でひかりと歌南と勉強することに。


アンナ:「大変申し訳ございません。」

佐々木:「まさかそういうことが起きたとは。」

歌南:「家で宿題を貯めていたとは私も予想つかなかったわ。」

アンナ:「うぅ・・・・・・。」

ひかり:「ねぇ、アンナちゃん、どこまで書いたの。」

アンナ:「えっと、ここまで。」

佐々木:「あらあらあらあら。」

律:「異常すぎるわ。」

歌南:「もう99パーセント白紙ね。」

律:「そういえば、恵はどうなの。」

恵:「え、いやぁ、まぁちゃんとやっているね。」

歌南:「下心丸見えです。」

アンナ:「大体、どうして数学というのが存在するの?あの世から消えていれば勉強が楽しくなるのに!」

(ドン/歌南が机を両手でたたき、立ち上がる)

アンナ:「!!」

歌南:「屁理屈はいいの!」

アンナ:「うぅ・・・・・・、歌南ちゃんこわい。」

歌南:「これで、レッスンできない姿でライブに立ったら恥ずかしいわよ!」

アンナ:「うぅ・・・・・・、そうだよね。」

咲:「全くそうだよ。み、みんな、宿題は必ずやるのよ。」

律:「そういうクソ先輩は?」

咲:「あっし、あっしは宿題をサボるわけねえぜろ。」

鳥:「そら、うちに任せてください。」

ひかり:「鳥さん。」

咲:「げっ、」

鳥:「咲はん、噓つきは泥棒の始まりどす。」

咲:「・・・・・・、お願いしやす。」

鳥:「よろしゅうどす。」

佐々木:「よし!とにかく、1回でもレッスンができるようにアンナさん、恵さん、咲さんの勉強を見ましょう。ひかりさんと歌南さんはアンナさんの勉強を、律さんは恵さんの勉強を、鳥さんは咲さんの勉強を頼む。アンナさんは今日から、恵さんと咲さんは明日から取り掛かろう。」

ひかり:「はい。アンナちゃん、頑張りましょう。」

アンナ:「うぅ・・・・・・、ありがとう。」

律:「明日やるよ、恵。」

恵:「はい・・・・・・。」


こうしてアンナ達の大量の宿題を他の『Déesse』のメンバーのサポートのもとでやるのである。


アンナ:「うぅ・・・・・・、これが毎日続くのか。」

ひかり:「頑張ってアンナちゃん、あと1問よ。」

アンナ:「ひかりちゃん、」

ひかり:「どうしたの?アンナちゃん。」

アンナ:「おやすみなさい。」

ひかり:「はっ、起きてアンナちゃん、アンナちゃん。」

歌南:「まったく、ひかり、一旦切り上げて今度は英語、イタリア語の宿題をやらせましょう。」

歌南:「ひとつの科目に集中すると逆に遅くなる可能性がありますので。」

ひかり:「うん、わかった。起きてアンナちゃん、歌南ちゃんが英語、イタリア語の勉強に付き合うって。」

アンナ:「うっ、わかったわ。」


(ぴりりりり・・・・・・、ぴりりりり・・・・・・。/歌南のスマホの音)

歌南:「?律からだわ。」

歌南:「もしもし、藤原歌南です。」

律(スマホ):「もしもし歌南、加部律よ。」

歌南:「律、どうかしました?」

律(スマホ):「聞いて!恵のやつ、あいつ全然宿題やってなかった!なんてクソ野郎だ!」

歌南:「まぁ、そんなことが。分かったわ。申し訳ございません。今、今度のライブのため私とひかりはアンナの勉強で手一杯なの。はい。申し訳ございません。」

ひかり:「歌南ちゃん、何かあったの。」

歌南:「恵が全然宿題やっていなかった。」

ひかり:「えっ~~。そんなことに。」

歌南:「はい。ですが、私もひかりもアンナの勉強で手一杯だし、どうすれば。」


(咲の家)

鳥:「ほな咲はん、宿題を見してや。」

咲:「はいぜ。 これでしとつのこらずだぜ。」

鳥:「はいはい、宿題を見たら得意科目と苦手科目がはっきりしたわ。」

鳥:「これで、計画をたてまひょ。」

咲:「うぅ・・・・・・。」

(ブブー、ブブー、ブブー、・・・・・/鳥のスマホの音)

鳥:「ん・・・・・?」

鳥:「そうなんや。恵はんが。」

歌南(スマホ):「はい。律が恵の宿題にとても手に負えないそうです。しかし、私もひかりと一緒にアンナの勉強を見なくていけないし。」

鳥:「歌南はん、そのままもうアンナはんの勉強を見続けてはいかがでっしゃろか?」

歌南(スマホ):「しかし、歌南の宿題が・・・・・・。」

鳥:「何よりももうすぐライブに近づくのんは、あんたらちゃいますか?」

歌南(スマホ):「確かに。ここはアンナの勉強をはやくに終わらせ、早くにレッスン出来るように。そのためにプロデューサーが。」

鳥:「そやさかいどす。」

鳥:「ちなみに、うちはいっぺんラビはんに会うた。」

歌南(スマホ):「えっ、ラビさんが。」

鳥:「はい。そっから・・・・・・、」

(WP001プロダクション_ダンススタジオ)

日高社長:「何している?」

アンナ、恵、咲:「あっ!」

日高社長:「今日は控え室で勉強とプロデューサーと約束ではないか?」

アンナ:「いやぁ・・・・・・、その・・・・・・、わかっている!わかっているけど・・・・・・、」

恵:「なんかレッスンしたら気分転換かと・・・・・・、アンナ、咲に誘われたよ。」

アンナ:「うっそ。めぐちゃんが誘ったでしょう?」

咲:「そうだぜ。みんなの目にビビってはアイドルは務まらねぇとか言って・・・・・・、」

恵:「で、でたらめ言うんじゃないよ!」

日高社長:「なるほど。」

アンナ、恵、咲:「!!」

日高社長:「だが、それはもういい。どのみち君たちは約束を破った愚か者であるからな。」

日高社長:「うっふん。」

アンナ:「えっ、うっそ。」

日高社長:「ア~~~ン~~~ナ~~~!」

アンナ「ひ~~~!」

日高社長:「お~~~ぬ~~~し~~~も~~~!」

恵、咲:「ひ~~~!ごめんなさ~~~い!」


宿題をサボったアンナ、恵、咲に対して日高社長は鬼の顔となった。


(WP001プロダクション_控え室)

日高社長:「今日のノルマはこれだ。」

アンナ、恵、咲:「うぅ・・・・・・、きつい。」

日高社長:「?わしの鬼の顔が好みの方はおられるか。」

アンナ、恵、咲:「まさかぁ。」

歌南:「ひかり、少しお手洗いに行ってきますのでアンナを頼みます。」

ひかり:「うん、わかった。」

(WP001プロダクション_女子トイレ)

加尾:「悩みがあるね。歌南ちゃん。」

歌南:「加尾さん。」

加尾:「昨日のりっちゃんの電話の件でショックを受け、あぁ、もうどうしようと悩んでいるね。」

歌南:「えっ、加尾さん存じていたの。」

加尾:「はい。昨日りっちゃんから電話が来て・・・・・・。」

歌南:「そうでしたか。」

加尾:「うふっ♡。そう悩む事はないよ。」

歌南:「えっ。」

加尾:「これは学校のテスト勉強とか・・・・・・。」

歌南:「!いえ、そういうのでは。」

加尾:「なら悩む必要ないわ。注目する人1人に集中すれば、必ず近道ができるわ。」

加尾:「後の方は後回しになるがまずはやるべき事をやれば切り開けるわ。」

歌南:「はっ、そうか!私、まだまだやれる道が開けるわ。」


(WP001プロダクション_控え室)

歌南:「アンナ!」

アンナ:「歌南ちゃん・・・・・・。」

歌南:「みんな、私たちのレッスンのため、今日からアンナの家に泊まりこみましょう。そしてアンナの勉強を見ましょう。」

ひかり、律、鳥:「!!」

律:「確かに・・・・・・、よし!あたしもアンナの家に。」

鳥:「うちも賛成どす。アンナはんちにお泊まりや。」

歌南:「今日から家でもしっかり見ます。勉強です!」

アンナ:「え~!歌南ちゃんのオニ・・・・・・。」

ひかり:「ひかり、アンナちゃんに力を貸すわ。だから頑張って。」

アンナ:「うん、わかった。」


歌南は決断した。一刻も早くにレッスン出来るようにするためアンナの勉強を優先し、恵の咲は後回しにすることにした。そして歌南の他、ひかり、律、鳥も宿題が片付く間は毎晩アンナの家に泊まることとなった。


(アンナの家_部屋)

アンナ:「やっと宿題終わった。」

ひかり:「アンナちゃん、本当に頑張ったわ。」

歌南:「アンナ、本当に頑張ったわ。」

アンナ:「ありがとう・・・・・・。」

歌南:「律、鳥、こんな大変のなかアンナの勉強に手を貸してくれて本当にありがとうございます。」

鳥:「いえいえ、こちらこそ。」

律:「べ、別に、ただ当然のことをしただけよ。」

鳥:「あとは咲の宿題だけね。律はんもちゃう?」

律:「あぁ、あたしもあとは恵の宿題を見る一方よ。あいつやっているかなぁ?」

歌南:「律、鳥、2人とも早く恵、咲の宿題が終わるのを期待しているわ。」

鳥:「うふっ、歌南はんもひかりはんもアンナはんも、レッスン頑張ってや。」

歌南:「えぇ。」

ひかり:「はい。」

アンナ:「は~い。」


やっとアンナの宿題がおわり、恵、咲のみとなった。しかしアンナの宿題が終えたことで、アンナは勿論、ひかりと歌南もようやく再びレッスンに取り組んだ。しかし本番までにもう時間がない形であった。短期間のレッスンで乗れるか3人の勝負である。


(WP001プロダクション_ダンススタジオ)

石井:「アンナ、」

アンナ:「はい。」

石井:「いいか、ここのターンでフル回転して、止まる前に止まる意識を持てば、自然に止まり、ポーズが決まる。」

アンナ:「あっ、はい。」

石井:「流れに沿って踊る感覚になる。」

アンナ:「ホントだ。なんとなくコツがつかめる。」

石井:「よしよし、その気だ。そうだ。よぉし。」

石井:「では、3人合わさって、はじめ。」


短いレッスン期間を石井さんが工夫に乗り出しアンナを短期間でどう上達するか奮闘する。ひかりも早くに上達し本番行ける形であった。


(シナゴーグ)

歌南:「・・・・・・。」

ひかり:「・・・・・・。」

アンナ:「・・・・・・。」

ラビ:「何か困っていることがありますね。どうしたの。」

アンナ:「あっ、ラビさん。」

ひかり:「いつもお世話になっております。」

歌南:「実は、アイドルのことで悩みがありまして・・・・・・。」

ラビ:「そうですか。そのようなことに。」

歌南:「はい。本番のレッスンの最中にアンナの宿題を優先したことで、レッスンの期間が短くなり、もうすぐ本番になるのです。私とひかりは間に合いましたがアンナがとても心配なのです。しかもセンターも彼女なのです。それで、今ライブ失敗に終わるのか心配なのです。」

ラビ:「う~ん。あっ、そうだ。」


ラビさんがいきなりタルムードを取り出した。


アンナ:「タルムード・・・・・・。」

ひかり:「どうしたんだろう。」

ラビ:「この信念を使っては、タルムードには・・・・・・、」


ラビさんが解説する前に終わって。いよいよライブの前日となった。アンナ、ひかり、歌南はライブするステージを見に行った。今ライブは3人のライブである。他のメンバーは恵と咲の宿題を終わらせなければならない関係で本番も含め不参加である。


スタッフ:「藤原さん、榛名さん、リハーサルオッケーです。」

ひかり:「ありがとうございます。」

歌南:「ハァ、ハァ。」

アンナ:「えっ・・・・・・。」

アンナ:「ねぇ、もう一回出来ませんか。」

スタッフ:「はい、どうぞ。」

アンナ:「わっ、」

(ゴロン/アンナ、こける。)

アンナ:「うぅ・・・・・・。もうヤダ~!こんなに少ないのにどうやって!」

ひかり:「あの・・・・・・、アンナちゃん。」

歌南:「落ち着いてアンナ、ひとまず控え室でゆっくり話そう。」

アンナ:「うぅ・・・・・・。」

(控え室)

佐々木:「アンナさん、ついに嘆いたね。」

アンナ:「うん、どうしよう、余りにもレッスンが少ないのでどうすれば。」

佐々木:「うーん、そうだな。そうだ、アンナさんは物語好きかなぁ?」

アンナ:「物語?まぁ、好きは、」

歌南:「ふふっ、ついつい思い出したけどアンナは劇が上手かったね。保育園なんか白雪姫の演技凄かったよ。」

アンナ:「それとこれは関係ありません。」

佐々木:「それはいい、歌は物語と思うのが良いわ。」

アンナ:「えっ、歌が。」

佐々木:「その物語、感情を伝えれば、上手く行くと思う。」

佐々木:「実は私、ユダヤ人の考え、そして知的の豊富さを、大変尊重しています。」

アンナ:「えっ!」

佐々木:「理由は2つあります。ひとつは中世時代ヨーロッパからの差別を受けながらも負けず、強く、知識を持ちながらも生活しているから。ふたつはその人たちの宗教で新しく学び、社会貢献していることよ。」

佐々木:「学ぶことは生きること等。私はそれを信じています。」

佐々木:「だから、私はアンナを信じている。アンナならできる。」

アンナ:「プロデューサーさん・・・・・・。」

(ステージ上)

アンナ:(この歌詞と・・・・・・、その感情・・・・・・、想像・・・・・・、そういうことか・・・・・・?)

ひかり:「どうしたの、アンナちゃん。」

アンナ:「いや、何でもないよ。」

アンナ:(感じる、その歌と感情、そして人々が感じる感情。)

アンナ:(はっ!観客もその歌を聞いて感じる。それが世の中の、ラビさんが言っていたのと・・・・・・。)

アンナ:「ねぇ、ひかりちゃん、歌南ちゃん、ラビさんが言っていた事が分かったわ!」

ひかり:「あの・・・・・・、アンナちゃん。」

歌南:「アンナ、今練習中よ。」

アンナ:「いいからねぇ聞いて。」

翌日についにライブの日が来た。

ひかり:「アンナちゃん・・・・・・。」

アンナ:「・・・・・・。」

歌南、アンナの肩を叩く。

歌南:「アンナ。」

アンナ:「!」

歌南:「行こう。あの人の言葉を信じて、前に進みましょう。」

アンナ:「・・・・・・。はい。」

そして本番前、3人はそれぞれハムサのペンダントを出し。そして掲げた。

アンナ:「みんな・・・・・・、いい?」

歌南:「うん!」

ひかり:「はい!」

アンナ:「わたしたち、絆は・・・・・・、」

アンナ、ひかり、歌南:「ひとっ~つ!!」


ステージ上に3人立った。


(ステージ上)

アンナ:「みなさん、שלום(シャローム)!!!」

観客:「שלום(シャローム)!!」

アンナ:「今日のライブ、みんな来てくれてありがとう。」

アンナ:「今日もハッピー!」

観客:「ハッピー!סבבה(サババ)?」

アンナ:「わぁ、知っているの?うふっ♡ סבבה(サババ)。」

歌南:「今回は私たち3人が『Déesse』の主役として、皆さんにアピールします。」

ひかり:「聞いてください。みんなにひかりを。あかるい歌を。」


こうして3人のライブが行われた。アンナはセンターとしてファンの前で披露した。スマイルをイメージしたブルー、ピュアなグリーン、そしてクールなパープル、更にアンナのライトブルー、ひかりのホワイト、歌南のオレンジとライトの光の色が変わりまくり、3人は輝くように歌やダンスを披露した。


(ライブ前日_シナゴーグ)

ラビ:「『正しい者は自分の欲望をコントロールするが、正しくない者は欲望にコントロールされる』とある。善悪・論理は理解しても欲望は強く人間は弱い者よ。善悪を判断せずただ行動すると、悪い結果に落ちる。その善悪は今の世の中の体制にある。それを判断するのはあなた個人よ。アンナ、あなたの判断でライブするといい。」


ラビによるタルムードの教えにより、アンナ、ひかり、歌南はあることを心の中でつぶやいた。


(ステージ上)

アンナ:(善悪を判断する。)

ひかり:(その善悪は・・・・・・、)

歌南:(今の世の中に・・・・・・。)

アンナ:(今の世の中は・・・・・・、)

アンナ:(その歌、歌詞に・・・・・・。)


アンナ、自ら善悪を判断しライブする。ユダヤ人精神が発動した。


アンナ:(ここで、私なりに)

歌南:(来たね。いいよこのまま踊って。)


それをもってファンの前でどんな踊りすればいいかも判断した。努力して魅力のある歌、ダンスをお披露目し、ファンからの歓声が上がった。宿題のおかげで短いレッスンという逆境を無事に乗り越えたのである。


アンナ:「みんな~!今日はありがとう。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

アンナ:「今日もみんな、もとてもחזק(ハザク)だよ!!」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

アンナ:「今回、私たち3人が『Déesse』の主役として、このライブを致しました。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

アンナ:「私たち3人注目していただければ、とても嬉しいです。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

アンナ:「以上、私たち『Déesse』でした。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」


(ライブ後)

佐々木:「アンナさん、ひかりさん、歌南さん、お疲れ様。」

アンナ:「も~、緊張しました。」

ひかり:「うふふ。」

佐々木:「アンナさん、少し独特があって素晴らしかったよ。」

アンナ:「えぇ、本当?ありがとうございます。」

佐々木:「これでアイドルとしての進歩が上がったね。」

アンナ:「えぇ、照れる(笑)。」

佐々木:「ひかりも歌南もよく頑張った。」

ひかり:「ありがとうございます。」

歌南:「ありがとうございます。」


こうして3人のライブが終わった。

(続く)

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トリプル「J」アイドル(JJJ Idol)_はじめての挑戦 安田創一郎 @SoichiroYasuda

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