感想文100本ノック29.花のかさねは君がため ~淡き想ひを秘めたる乙女は、今日も龍の衣をまとふ~/侘助ヒマリ

タイトル 花のかさねは君がため ~淡き想ひを秘めたる乙女は、今日も龍の衣をまとふ~


作者 侘助ヒマリ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888216205

仕事でも趣味でも文章を書かれるという侘助ヒマリ先生。恋愛小説を主とされているそうです。

今回は、一、 遣わしの女、新しき龍侍司となりて今上帝に目通りしけることの1章終了までの感想文とさせていただきます。


あらすじ

男は、桜津国唯一の龍染司(りゅうぜんのつかさ)である。龍染司とは、龍侍司(りゅうじのつかさ)の纏う “襲(かさね)” を染め上げる仕事で、龍の通力を授けられいてる。

男は、「深緋の龍袿」と呼ばれ襲を染め上げる為、掬い網で紅龍の鱗から落ちる”残零”を集めていた。

彼は、1000年続く龍国で、12年に一度咲しかさかぬ桜の日に生まれた。12年に1度、各1人の男女が、龍の遣わしとして生まれる。一人は、龍染司として、もう一人は、龍侍司として。数え年で17の春になると帝を守り、国を泰平を守るのが定めである。龍染司 楓と龍侍司 花祝のお仕事ストーリー。


感想

龍のいる世界。目の前には広大な風景が広がっている。

「反物をはらりと広げたような」にみられるように、侘助ヒマリ先生は、日本語の使い方が綺麗だ。綺麗な日本語を拾ってきて物語を紡ぎあげている。

プロローグでは、主に世界観の説明から入ったので、セリフはなかったが、本編にはいると一転して、いきいきと登場人物が作品内で動き回る。

花祝のいきいきとした姿には、とてもかわいがられてのびのびと育ったのだろうということを感じる。

1章は、物語の始まりであり、帝へのあいさつで終わってしまったが第2章への意味深な伏線もあり、非常に続きが気になる作品であった。

「彩雲国物語」を彷彿とさせるような、女性にお勧めしたい作品である。

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