どこまでも泥臭く、人間臭いファンタジー

生活のために戦う、二人のバウンティハンターの物語。

この物語の最大の魅力は、随所に漂う「人間臭さ」でしょう。
二人が戦うのは世界のためでも正義のためでもなく、生活のため。
最初に「英雄譚ではない」と述べられているように、
ヒロイックな騎士道精神のようなものは一切出てきません。

そのくせ非情にはなりきれず、時折優しさを覗かせる点も、
彼らにどうにも憎めない印象を与えています。

また、文章も読みやすく、引き込まれるような魅力にあふれています!

決してヒーローではない二人の、どこまでも泥臭い物語。
リアリティを孕んだファンタジー戦記、さあ刮目してご覧あれ!