好きの反対はきっと無関心

ひつじ

第1話高校生活

これは私のただの日記のようなものだ


高校生の日常なんて覗かないほうがいい


なんでかって?


だって


漫画のようなキラキラした世界なんて


少なくても私のそばにはなかったのだから


まあ それでもいいというもの好きだけ目を通せばいいよ



▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼



4月   入学式

新しい制服に身を包み寝癖をなおしていざ出発


当然だが学校には知らない人ばかりだ


静かに教室の戸を開け、掲示板に指定されていた窓側の一番奥の席に座った


周りを見れば隣の子同士が楽しそうに話をしている


私の隣はまだ来ていないようだ


私はただでさえ人見知りだ


早めに友達つくらないと


私の居場所をつくらないと、


はやく、はやく、


そしてもう二度と あんな失敗なんかしない




5月

少しずつだがクラスにも馴染んできた


勉強も真面目に授業をきいていればやっていけるだろう


仲の良い友達も出来た


ひとまず安心だ


彼女の名は翼という


明るくて一人でいた私に声をかけてくれた


とてもやさしい子だ


私たちはすぐに打ち解け よく行動を共にするようになった


彼女はきっとあいつらとは違うよね


そうだよね 





六月


じめじめしていて嫌な季節だ


天気と一緒に私の気持ちも落ち込んでしまう


でも大丈夫 


私には翼がいるから


翼と話すだけで心が軽くなる


今日も一緒に帰ってついでにパフェを食べる約束だ


とっても楽しみ


翼と友達になれて本当によかった


そういえば私の隣はずっと来ていない


どうしてだろう



7月 夏休み

高校に入って初めての長期休暇


部活動も入っていないし


宿題も早々に終わらせるタイプだ


だから翼と遊びまくるぞ!


海に花火大会にお泊り


したいことはいろいろあるな


楽しもうね翼


もちろん私と二人でね
















 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

好きの反対はきっと無関心 ひつじ @0090

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る