好きの反対はきっと無関心
ひつじ
第1話高校生活
これは私のただの日記のようなものだ
高校生の日常なんて覗かないほうがいい
なんでかって?
だって
漫画のようなキラキラした世界なんて
少なくても私のそばにはなかったのだから
まあ それでもいいというもの好きだけ目を通せばいいよ
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4月 入学式
新しい制服に身を包み寝癖をなおしていざ出発
当然だが学校には知らない人ばかりだ
静かに教室の戸を開け、掲示板に指定されていた窓側の一番奥の席に座った
周りを見れば隣の子同士が楽しそうに話をしている
私の隣はまだ来ていないようだ
私はただでさえ人見知りだ
早めに友達つくらないと
私の居場所をつくらないと、
はやく、はやく、
そしてもう二度と あんな失敗なんかしない
5月
少しずつだがクラスにも馴染んできた
勉強も真面目に授業をきいていればやっていけるだろう
仲の良い友達も出来た
ひとまず安心だ
彼女の名は翼という
明るくて一人でいた私に声をかけてくれた
とてもやさしい子だ
私たちはすぐに打ち解け よく行動を共にするようになった
彼女はきっとあいつらとは違うよね
そうだよね
翼
六月
じめじめしていて嫌な季節だ
天気と一緒に私の気持ちも落ち込んでしまう
でも大丈夫
私には翼がいるから
翼と話すだけで心が軽くなる
今日も一緒に帰ってついでにパフェを食べる約束だ
とっても楽しみ
翼と友達になれて本当によかった
そういえば私の隣はずっと来ていない
どうしてだろう
7月 夏休み
高校に入って初めての長期休暇
部活動も入っていないし
宿題も早々に終わらせるタイプだ
だから翼と遊びまくるぞ!
海に花火大会にお泊り
したいことはいろいろあるな
楽しもうね翼
もちろん私と二人でね
好きの反対はきっと無関心 ひつじ @0090
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