校庭で2000人が一斉に暴れたらどうなるか。それも人外の力を振るうとしたら、だ。


その答えが目の前に広がっていた。


長い爪を振り回す者、鷹のような頭に変化し炎を吐き出す者、毛深く丸太のように太くなった腕を振るう者、氷を身にまとう者。足が変化し蛇のように巻き付く者、翼を生やし空から滑空する者。


拳と拳がぶつかり合えば衝撃波が生まれ、炎と氷が己のテリトリーを示すかのようにお互いに削り、空の者を落とすために地面に落ちているあらゆる物を投げ、巻き付こうと切り裂こうとお互いを牽制しあう。


地獄のような空間がそこには広がっていた。


クロはその中なにもせずただ突っ立ていた。


何故こうなったのか。それはクロたちが召喚された次の日、4日前にさかのぼる。


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朝ラッパの音でクロは目を覚ました。


辺りを見渡し、昨日の事が夢ではなかったということに気づかされる。


クロはタンスにある服に着替えトイレへと向かった。














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黒ノ書 木島 亮 @KishimaRyo760

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