第22話 こいごころ
戀しくて恋しくて
夜の黒さに泣きたくて
人肌の恋しさにすがりたくて
この寂しさは
この人恋しさは
あなたに恋いる私のココロ
この焦りは
この人恋しさは
誰にも届かぬ私のココロ
泣いている
鳴いている
何にもなれるぬ聲が鳴く
泣いている
鳴いている
何にもなれぬと聲が泣く
私は、私はと
続かぬ言葉
恋を恋しと恋するココロ
それは愚かで
それは虚しく
恋し戀いしと恋するココロ
夜の黒さは其処にあり
落ちる黒さは此処にあり
私は何処にもいけぬと泣く鳥で
私は何処にも届かぬと鳴く鳥で
羽ばたけぬ、その弱さは私のせい
告げられぬ、その脆さは私のせい
戀いしくて恋しくて
積もるばかりが恋心
想うばかりが深愛
夜の黒さにも溶けぬそれが
夜の黒さにも消えぬそれが
あなたに触れたいと
鳴いている
泣いている
声を
聲を
つのらせて
戀いしくて恋しくて
私にあるのはー
こうばかりのこいごころ
ないてこうは
あなたのー
詩集 祈り詩 空言 @esoragoto
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