第267話 鉄道ヤシマ線2
アスカは
うちの連中に
「マスター、今は問題ありませんが、これから先、
情報通のアスカがそういうのなら、少しも
ともあれ、
アスカ:杭と杭の間、50メートルにわたって木を切る。
俺:収納する。
俺:表土を
俺:切り株、抜け落ちた雑草を収納。
俺:50センチ厚さの岩盤を敷く。
このサイクルで進めると、アスカが手持ち無沙汰になるので、結局、枕木を置いて、レールを敷設するところまで行うことにした。
新サイクルは、上のサイクルに下の四つの工程が加わる。
俺:枕木用木材を出す。
アスカ:枕木を作ってきっちり並べる
俺:
アスカ:レールを並べて連結し、犬釘でレールを枕木に固定する。
(枕木、犬釘、レール連結金具を出すところが結構手間がかかる)
アスカに時間を計ってもらったところ、これだとだいたい一サイクル50メートル、2分かかるようだ。一時間で30サイクル、時速1.5キロのスピードになる。当初予想の速度よりかなり遅いのだが、それでもとんでもないスピードだろう。50センチ厚の岩盤を使い切ると、砕石がらみの作業が増えてくるため、時間当たり、1キロ程度まで速度が落ちる可能性があるから、完成まで
「マスター、思った以上に
アスカに言われるまま枕木用の材木を近くの草原に出してやったのだが、木材がうず高く積まれた小山ができてしまった。
その木材を、数千本の髪の毛を使って、アスカが一気に枕木に加工していく。飛び交う木材、飛び交う枕木。枕木がどんどん積み上がってきた。
「この路線用に作った貨車をレールの上に出していただけますか。30両全部に一度乗せれるだけの枕木を積んでしまえば、1サイクル
すでに出来上がっているレールの上に32両の貨車を乗せた。アスカが環状の
余った枕木は俺が収納し、端切れ材なども収納庫に片付けておいた。
新たな作業サイクルは、
アスカ:路線上の木を切る。
俺:その木を収納する。
俺:表土を剥ぎ取る。
俺:切り株、抜け落ちた雑草を収納。
俺:50センチ厚さの岩盤を敷く。
アスカ:枕木を並べる。
俺:その間、レールを50メートル分、四本置く
アスカ:レールを並べて
(俺:たまに、貨車の枕木、金具の補充)
これで、俺の作業量が減ってアスカの遊び時間が無くなったぶん敷設速度が上がった。作業に慣れたところでアスカに時間を測ってもらったところ、1サイクル50メートル、ちょうど1分。時速3キロほどでレールの敷設ができるようになった。
快調に敷設を続けていたら岩盤が最後の一個になった。
「これで、岩盤は終わりだけど、砕石はどうやって作る?」
「マスターの収納庫の中に入っている岩をまず使っていきましょう。なるべく硬そうな岩をそのあたりの草原に出してもらえますか。私が斬撃で5センチ角のダイス状に切ってしまいます。できたダイスを収納してもらって、それを路線上に撒いていってください。幅はレールの幅の2倍程度でお願いします」
収納庫の中には、高速弾用の高速状態の丸石はかなり入っているが、それを出すわけにもいかないし、それ以外の岩はそんなに入っていなかった。
「アスカ、どうも良さそうな岩が俺の収納庫の中にはほとんどないみたいだ。どっかに補給しに行かないと、
「それでは、少し手間ですが、先日
「勝手に岩を削っちゃっていいかな?」
「広く、浅く、斜面の傾斜を緩くする方向で採石する分には問題ないでしょう」
「それもそうか。それじゃあ、急いで行ってみよう」
放り投げていくわけにもいかないので、上に乗せた荷物ごと貨車を収納して、俺たちは、
[あとがき]
宣伝:
現代ファンタジー、完結作(27万字、全111話)
『異世界で魔王と呼ばれた男が帰って来た!』
異世界帰りの魔王と呼ばれた男が、高校生活を送りながら、メチャクチャします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます