なによりも百合々々しい百合ではない物語

人類が滅びた世界で咲き誇る、植物少女たちの華の詩

いわゆるポストアポカリプスものなのだが、滅んだ世界に生きているのは植物と人間のハイブリットである
彼女たちは殖えるために花を咲かせる
けれど、花の種類は人種と同じく様々で、そこにはいくつものコンプレックスが存在する
相手に対する劣等感は、やがて憧憬や嫉妬にも似た感情を生み出すことになるのだが……

少女達の心の機微を、花の咲く刹那になぞらえる作者の技量は相変わらずの職人芸
芽生えた感情になんと名前をつけたのか、それがどんな意味を持ったのかは、是非ともあなたの目で確認されたし

素敵滅法の人外百合!