「オマエだったのか!」と思わず突っ込んでみちゃいました。
でも実際世界規模で流行している新型ウイルスがこのお話のような可能性もゼロではないのですよね。
そうであると悲しすぎますので、本当にフィクションであることを願ってしまいました。
現実とリンクしていて興味深く、しかも勉強にもなりました。
って、前半部分の解説は本当のことでいいんですよね!?
無知な私はそうなんだと記憶してしまいましたけど・・・
作者からの返信
田仲ひだまり様、コメントありがとうございます。
>前半部分の解説は本当のことでいいんですよね!?
とありましたので、長くなってしまいますが、きちんと補足しておきます。
研究者時代の私の専門はコロナウイルスとは遠かったので、今回の騒動まで、コロナウイルスのことはよく知りませんでした。今さらながらにコロナウイルスに関して少し勉強してみようか、と思って文献検索しても大量に出てくるので、読む気を失って……。それでオススメみたいな欄に上がっていたのを一つだけ読んでみたら、かなり古い組換えコロナウイルスの論文でした。「将来的には、HIVの遺伝子を組み込んでHIV治療薬にしたい。HIV感染者がコロナウイルスで肺炎併発するケースも多いので、逆にコロナウイルスを利用したい」というような話が考察に書かれていました。エイズ患者の最終的な死因に肺炎が多いこと、肺炎の原因の多くがコロナウイルスであること、などに関連した話なのでしょう。
ちょうど私がそれを読んだのが、今回の新型コロナウイルスとHIVの類似が噂されたり、陰謀論みたいなものが出てきたりしていた頃だったので、その時に妄想したのが、今回の物語の基本になりました。
ウイルスの種類によって少しは違いもあるでしょうが、作中の『例えば「宿主側の免疫遺伝子を組み込むことで、ウイルスの感染時の免疫効果をいっそう強くする」なんて研究もあるくらいだ』は(コロナではありませんが)まさに私が仕事でやっていたことであり、一般的にウイルスというものは比較的容易に遺伝子を弄れるもの、と私は感じています。
上述の組換えコロナウイルスの研究に関しては、その後を論文で追ってはいないので、今現在その研究がどこまで進んでいるのか、私は知りません。だから「HIVコロナを作った」以降に関しては、(上述のように過去の現実の話を基にしていますが)あくまでも私の想像であり、フィクションとなります。
一方、作中でウイルスの実名を出したエボラVSVのケースは事実のはずです。エボラやVSVは私の専門に近かったので論文をかなり読みましたし、エボラVSVの『研究室レベル』の話は、今から20年ほど前、私が学生時代に読んだ論文。印象的な内容だったので、よく覚えています。
今は私自身が研究職を辞めてしまったため、こちらも『その後』をきちんと追ってはいなかったのですが……。昨年、VSVをメインにしたWEB小説を書き始めるにあたって改めて調べなおした際、それが今では実用化されている、と知って少し驚いた次第です。
今回の作品はVSVもエボラも関係ありませんが、HIVコロナの研究の話を「あり得る」と思わせる傍証になりそうなので、引き合いに出させていただきました。
こんな感じで、作中の『解説』パートは、SF的な空想ではなく、既存の技術だけを示したものとなります。
小説としては、その後の物語こそ長々と書くべきだったのですが……。この短編は、KACイベントで即興で作ったもの。文字数制限があったのを言い訳にしたらいけないのでしょうが、肝心の物語部分が短くなってしまった、というのが反省点です。
新型コロナウイルスをあつかった話を書いているので興味深いです。
治療薬(架空)を作るというエピソードなのですが、ツッコミどころにならなければいいなあと恐る恐るやってます。
作者からの返信
みさわみかさ様、コメントありがとうございます。
他のかたへのコメント返信と重複するので詳しくは書きませんが……。
私自身、コロナウイルスに関しては門外漢です。それでも別のウイルスに関してワクチン開発の仕事をしていた時期があり、ウイルス一般の知識としては出来る限り正確に書いたつもりです。
みさわみかさ様の執筆にも参考になれば幸いです。