第3話 帰り道 寄り道?
小夏と真衣と一緒に歩く帰り道。
朝一人みた桜を今は三人で見て帰る。
私の両脇に小夏と真衣がいるせいで余計自分が小さく感じて気分が下がる一方で小夏はテンション高く嬉しそうに歩く。
「いやー朝も思ったけど桜キレイだよね!」
上を見ながら歩く小夏に真衣は
「上見ながら歩いたら危ないよ!でも本当キレイだよね!」
「まぁそうだね。確かにキレイ」
「私この桜があるからこの高校選んだもん!」
「ふーん」
「私は家から近いし小夏ちゃんもいくって聞いてたからここ選んだよ。一人で離れるのまど心細いから」
「ふーん」
「いっちゃんは?」
「ん?何が?」
「ここ選んだ理由!今その話しかしてないしょ!」
「んー特にないな ただ地元を離れたかっただけだし。たまたま偏差値高すぎず、低すぎず校則が緩いとこで選んだから」
「そうなんですね。」
「まぁ理由がなんであれいっちゃんと出会えて仲良くなれたから良しとしよう!!」
なんかいい感じにまとめた感がすごいが深く理由を聞かれなくてホッとする。
「ところでいっちゃん」
「ん?なに?」
「コンビニいこ!」
「え?なんで?」
「この出逢いを祝って乾杯しよう!」
「ええ そういうのいいのに」
「一葉ちゃん、小夏ちゃんは言い出したら聞かないから言う通りにしよう?」
真衣は慣れっこのようだ
「まぁいいけどさ」
「よしっ!じゃいこー!」
「はいはい。」
「ふふっ」
帰り道にあるコンビニに行きそれぞれ好きな飲み物を買ってベンチで少し休み帰ることになった。
「いっちゃんってどこのマンションにすんでるの?」
「○○ってマンションだけど?」
「えっ!ほんと!?私とまいまいはその隣のマンションだよ!」
「すごいですね!まさか隣なんて!」
「今度遊びにいくからね!」
「そのうちね」
「絶対だよ!まいまいも一緒にいくからね!」
「私も??」
「当たり前だよ!私は三人で一つなんだよ!」
ビシッと人差し指を立て空に向かって手を伸ばす小夏。
「なんだそれ」
「ふふっ」
これからの高校生活は小夏に振り回されることになりそうだ。
真衣はニコニコと小夏を見ている。慣れてるんだろうなぁ。
その後常にテンションの高い小夏とニコニコしてる真衣と帰り道を歩き帰宅した。
ガチャッ
「・・・」
一人暮らしなのでただいまなんて言うこともない。一人暮らしには十分な広さ1LDK 。
テレビと机とソファーのおいてあるリビングと少し大きいベッドのおいてある寝室。
制服を脱ぎ部屋着に着替えベッドに倒れこむ。
「まさか初日に友達できるなんてね。思わなかったな。」
今日一日を振り替える。
スタイルのがよくキレイなのにやたらとテンションが高く、子供っぽい小夏。
小夏の友達で美術部に入るらしいこちらも綺麗な顔した真衣。
二人と今後もうまくやっていけるのかそこに不安はないから大丈夫だろう。
普通に暮らせるならそれでいいよね。
私はそのまま目を閉じた
背の小さな王子(女)? @futabaa
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