第2話 HR

「皆さん入学式お疲れさまでした。それでは早速これから一年学校生活を共にするクラスメイトの自己紹介に移りたいと思います。男子の出席番号一番からどうぞ」


男子が次々と自己紹介していくがテキトーに聞いておく。

・・・

「石崎卓弥でーす!南中から来ました!高校では彼女をつくって青春するつもりでーす!あと部活はサッカー部に入るつもり!この高校女の子のレベル高いから選びました!よろしく!特に女の子な!」


うーわー

見るからにめんどくさそうななやつ。

関わらないどこ。

次々と男子が終わり女子の番になった。どんどんすすみ私の前の子番。

(一クラス40人。男子が19人女子が21人という割合)

私の前の席の子が立上がり自己紹介を始める。

「相楽真衣です。北中から来ました。部活は美術部に入るつもりです。あと勉強は得意な方です。特に数学が得意です。一年間よろしくお願いします。」


美術部ねぇ。それに北中ってことは小夏と一緒か。そんなことを考えたが次は私の番だ。


「志野一葉です。部活に入る予定はないです。料理とスポーツが得意です。よろしくお願いします。」

特に話す事もないので簡単には終わらせた。

隣の小夏から

「いっちゃん料理得意なんだぁー」

という声が聞こえる

順番がどんどんすすみ首席番号最後の小夏の番。

「八木中小夏です。北中出身です!部活まだ決めてないです!えっと、得意なことは食べることと話すこと!皆となかよくなりたいです!よろしくお願いします!」

元気に挨拶した小夏にみんなが顔を和らげ笑っている。皆緊張してたんだな。


「さて全員自己紹介終わりましたね。それでは一年間よろしくお願いしますね。しばらくは名前と顔を一致させるため席替えはしませんのでしっかり名前と顔を覚えてくださいね。本日はこれで終わりになります。明日は部活動紹介や学校案内などがあります。また放課後は部活の見学ができますので運動に行きたい人はジャージを持ってきたら体験できるかもしれないので持ってくるといいですよ。以上で連絡は終わります。起立、礼」


HRが終わりそれぞれ保護者と帰ったり仲良くなった人と話をしたりしている。

「いっちゃーん!もう帰るの?」

「帰るよ。やることもないし。帰らないの?」

「そっかぁ。お母さんとかと帰る?」

「いや、親は来てないよ。」

「そうなの!なら一緒に帰ろ!」

「いいけど、家どこ?」

「うちは桜花駅の近くのマンションだよ!」

「えっ?そうなの?私も駅近くのマンションだよ。」

「ほんと!?やった!一緒に帰れるね!」 

「そうだね。行こっか」

「あっ!待って!もう一人いい?近い子いるんだ!」

「んーまぁいいけど」

「ありがと!まいまいー!一緒に帰ろー!」

まい?あぁ相楽さんか。

「なっちゃんいいの?」

「うん!帰ろ!いっちゃんもいいって言ってるし!ね?」

「うん。いいよ相楽さんも一緒に帰ろう?」

「ありがとう。志野さん」

「いっちゃんでいいのにー!」

「お前が言うな!」

小夏の肩を小突く。

「いたっ!いっちゃんひどい!暴力反対!」

「うるさい。小夏が悪い」

クスクス

「二人仲いいね。」

「でしょー!」

小夏が嬉しそうに返事をする。

「今日あったばかりだけどね」

私が言うと小夏は

「時間なんて関係ないよ!いっちゃんとならずっと仲良しでいられそうだし!」

「まぁ 友達も知り合いもいないからありがたいけどけどね」

「そうなんだ!もしよかったら私とも仲良くしてください。」

真衣が私にそういう。

「もちろん。こちらこそよろしくね。真衣ってよんでいい?」

「うん!私は一葉ちゃんってよんでいい?」

「好きに呼んでいいよ。」

「もー私をのけ者にしないでー!」

「「してないよw」」

「うー」

「わかったから、早く帰ろ。疲れたし」

「そうだね!早く帰ろう?」

「まぁいいや!帰ろー」


三人で教室をでた。

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