このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(160文字)
Uターン病。 言ってしまえば「後ろ髪を強く引かれてしまう」病。 行き先へ向かっている途中で戻ってしまったり、布団が恋しくてもう一度入ってしまったり…… 発生当初こそ「心の弱さが引き起こした現象」程度と思われていたのだが、これが社会を変化させるほどの大波を巻き起こす……・ 着想と物語の進め方が凄い一作。 読んでいて「そうなっちゃうか~」と意外を突かれます。 最終的なスケールと滑稽でブラックな終わり方もスマートな一作でした。