戦いを終えて

「こんなに小さな子が魔王だったのね…」

 抱える少女を見て、レイナは口を抑える程に驚いた。

「実年齢が合っているとは限らないがな」

 恐らくこのままの年齢では無いだろう。

 エリューシアの封印術が強力過ぎて、あの戦いは一瞬で終わった。

 エリューシアが完璧に封印した魔王のそれは、恐らくは力の源の様な物だった様で、魔王の意識すらも失わせてしまった。

「エリューシア、助かった」

「旦那様の為ですから」

 口元に手を当てて、くすくすと彼女は笑った。

 

 さあ、帰ろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異界の者、魔王を救うまで。 悠な未来を @mashmashmashmash

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ