第23話 瑞江とデート?? (2)
店内は昼ということもあり手前のテーブル席に一組カップルがいるだけだった。従業員の数は二人だけ。オーナーとその息子のようだ。
その息子に案内され二人は一番奥のテーブル席に案内された。
「どうぞ。」
「まぁーありがとね。」
と瑞江がウィンクすると息子は一瞬目を見開いて
「は、ははひい。」
と慌ててカウンターに戻っていった。瑞江の美しさに惚れたんだろう。
もちろん涼真も巻き込みで被害をくらい鼻に手を抑えてた。
「あら、大丈夫?具合が悪いのかしら?」
「いえ、大丈夫です。どうぞ。」
と瑞江に椅子を引いて座らせた。
瑞江も満足そうな顔をした。
それから5分ほど無言でメニューを睨んだ二人はそれぞれの注文を終え静粛に包まれた。
「。。。」
「。。。」
ジロジロ。。。
タジタジ。。。
ニヤリ。。。
ビクッっっ。。。
と涼真はちょっかいかけられまくりだ。
一通り涼真をいじめた瑞江は
「涼真くん好きな人とかいないの?」
と唐突に聞いた。
一瞬戸惑った涼真は
「一応気になる人はいますよ。」
と平静を装い答えた。
「あら、そうなの。私今一人っボッチなんだよね〜。」
「そうなんですか。瑞江さんみたいに美しい人ならすぐ彼氏できると思いますけど。」
「そうでもないのよ。モデルだと出会いが少なくてね。涼真くんには感謝してるわ。」
「え、なんで俺に?」
どどんんかかんん
「気づかないふりしないでよね?涼真くん冗談のつもりじゃないんだけど。」
「え?すみません。なんか俺見過ごしましたか?」
「はぁ〜。呆れる。そんな顔して。。。」
と赤くなりながら瑞江は涼真を見つめた。
「え、え何なんですか?」
「だーかーらー。。。」
と言いかけたところに
「失礼します。ご注文の。。。あ、なんか邪魔しちゃいましたか?」
「もー。いいとこだったのに〜」
「瑞江さんどういうことですか?」
「もう!いい!冷えるから食べましょ。」
「あ、はい。では。」
と二人は食事を始めた。
その後何事もなく世間話をして食事を終えた二人は店を出た。時刻はちょうど1時半だった。
「ごちそうさま。私が払ってよかったのに。。」
「いえ。俺が払わないと気がすまないんで。」
お代は全部涼真が一人で負担したのだ。もちろん瑞江のことを考えてのことだ。(好きではない)だがこういう気の使いが逆に後々自分を苦しめるとは気づかずに。
「涼真くんこのあと予定はある?」
「いえ。特に何も。」
「そう。じゃあボウリングでもしましょ。」
「いいですね。」
二人は並んで歩いていった。
そんな二人を見つめていたのは瑞江の妹ななみであった。。。。
久しぶりに帰国したら....再会した幼馴染が積極的にアタックしてくる 🍑 @OppaiLife
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