66 ひたすら弄りスト

「桜子、ちょっと新しい技を試したいんだけど、良いかな?」


「え、何よそれ?」


「とりあえず、ベッドの上に行こうか」


「い、いきなりなの? ドキドキ」


 俺は桜子を寝かせた。


 そして、両手を高々と掲げる。


 次の瞬間、凄まじいスピードで桜子の胸を指で叩き始めた。


「んあっ!?」


 驚く彼女に構うことなく、俺は猛烈なスピードでタタタ!と桜子の胸をタッチしまくる。


「ちょ、ちょっと光一、待って……あはあああぁん!」


 そう、俺はここ最近のPC作業ですっかりブラインドタッチがさまになっていた。


 長時間に渡ってキーボードを打ち続けることで、指の動きが鍛えられた。


 だから、目にも止まらぬ速度で桜子の胸を叩き続けるのだ。


 これぞ、ニューブラインドタッチだ。


「んあああああああああああああぁん!」


 決して余計な力は使わない。


 乳を叩く瞬間だけ力を入れる。


 それによって、高速の連打が可能となるのだ。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」


 いつの間にか、桜子は俺の膝の上でぐったりとしていた。


「気持ち良かったか?」


「……バカ」


「けどやっぱり、おっぱいは普通に揉むのが一番だな」


 モミング、モミング、と。


「あっ……って、いい加減にしなさい」


「分かったよ」


 そう言いつつ、俺は桜子の胸から手を離さない。


「んっ……だ、だから、胸から手を……」


「あ、そうだ。良いこと考えたぞ」


「すごく嫌な予感がするのだけど、言ってみて」


「俺はもう仕事が終わったから。今日はひたすらにお前のおっぱいを揉む」


「死になさい」


「そして、お前はそれに耐えながら、勉強をしろ」


「マジで死になさい」


「桜子、これはお互いのためなんだ」


「何でよ?」


「いくらお前が賢くても、本番でどんなトラブルが起きるか分からない。その時、大事なのはメンタルだ。これはお前のメンタルを鍛える」


「仮にそうなったとして、あなたにとっては何の利益があるの?」


「可愛い彼女のおっぱいを揉めるだけで最高だろ」


「バッカじゃないの」


 そう言いつつ、桜子はまんざらでもなさそうだ。


「後は、ブログのネタにもなるし」


「ていうか、あなた。私との経験をネタにしているの?」


「当たり前じゃん」


「利益の5割を要求します」


「良いぜ。ただし、その報酬分、もっとひど……すごいことをしてやるぞ?」


「今、絶対にひどいことって言いかけたわよね? そうよね?」


「じゃあ、早速スタートだ☆」


「ぶっころ」


 何だかんだ言いつつ、俺と桜子の戯れは始まる。


「安心しろ、まずはレベル1からだ。軽く行くぞ?」


「もう好きにしなさい」


 桜子は呆れたように言いながら、ノートにペンを走らせる。


 軽くピクつきながらも、まだ大丈夫なようだ。


「じゃあ、レベル2な」


 俺は少し力を加えた。


「んっ……」


 桜子が声を漏らす。


「レベル3」


「あんっ……」


「レベル4」


「あぁ……ん」


「レベル5」


「あああぁん!」


 とうとう、桜子が大きな声を出す。


「じゃあ、次は……レベル100」


「へっ? ひゃ、ひゃくって……」


 直後、俺は我ながら神がかった手付きで桜子の胸を揉みしだいた。


「……チーン」


「お、それ久しぶりに聞いたな」


「……う、うるさい……殺す気なの?」


「殺す訳ないだろ? 大好きな彼女を」


「ズキュン……って、騙されないわよ」


「うるさい女だな」


「なっ、うるさいって……んぐっ」


 とりあえず、キスで黙らせた。


「……チーン」


「何でやねん」







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