#13 人事を尽くして

 世界は、悲しみで満ち溢れている。

 たぶん、僕だけのことじゃなくて。

 世界には悲しみがたくさん落ちている。

 大切な人が死んだとか。大事な物を失ったとか。将来の夢が潰えたとか。

 あるいはバレンタインのチョコがもらえないとか。

 ひとつひとつの悲しみには、傍目には軽重があるように見えるかもしれない。ある悲しみは別の悲しみよりも重く、また一方は軽い。でも、その悲しみを抱える人にとってはどれも重大で、これ以上ないくらい救われない悲しみであるのは確かだ。

 人が亡くなるのも、チョコがもらえないのも、悲しみという意味では同じなのだ。

 だから、許されることじゃない。

 自分だけが悲しみに満ちた世界にいると思い込んで、その背景を凶器に誰かを傷つけようとすることは、許されないことだ。

 復讐は何も生まないからやるべきではないのだ。何を生み出そうとも、それが自分一人を悲劇のヒーローと思い込む独善で満ちているからするべきではないのだ。

 どんな大きさの、どんな種類の悲しみであれ。

 人はそれを抱えて墓場まで持っていく生き物だ。

 持っていかなければならない生き物なのだ。

「だからお前の復讐は正当じゃないんだよ、雪垣」

 十一時を過ぎて、残り時間、十分弱。

 爆弾のリミットは刻一刻と近づいていく。

 僕はリュックを背負い直し、梯子を上り、辿り着いた。

 体育館の屋上に。

「…………やはり来たか」

 雪の積もる屋上で、やつは待っていた。

 紫崎雪垣。

 生徒会の相談役。

 僕の、とどのつまり仇敵。

「なんでここが分かった?」

「お前が学校へ逃げた時点で、隠れ場所はここしかないと思っていた。なにせここは」

 地面を蹴る。雪が舞う。

「帳が落ちた場所だ。僕の無力さの証明の場所だ。だから僕は近づきたがらないと、お前なら考えるだろうと踏んだ。近づきたがらず、だからお前を探して学校をうろついても無意識のうちに捜索範囲から外すだろうと、お前は考えると予想はついた」

 お前自身なら、自分の無力さの証明たる場所には近づきたがらないだろう。だからこそ文化祭以降、ずっと引きこもっていた。そういうやつの考えることは分かる。

「生憎僕は、たとえどんなに無力さに苛まれてもやることはやる主義でね。そもそも、無力さなら九年前、あいつから探偵を引き継いだ時点で十分すぎるほど味わったからな。今更だ」

「そうか。だが、俺もこうしてお前が来るだろうことは読んでた」

「だろうな。じゃあ…………」

 ガチャンと。

 金属音が響く。

 梯子を上って、もうひとり、屋上に辿り着く。

 扇さんが。

「彼女が来るのは予想通りだったか?」

「……………………しゃこ」

 扇さんと、雪垣が向かい合う。

「先輩、やめてください!」

 扇さんが叫ぶ。

 おそらくこれが、最後の説得。

「なんで、こんなことするんですか……。なんで……」

 しかし、言葉は出てこない。ただ、尋ねることしかできない。

「決まってるだろう」

 雪垣は答える。

「伊利亜さんを殺した猫目石への復讐だ。俺は、猫目石を、探偵を殺すためなら何でもする! 何でもだ!」

「そんな、そんなこと…………」

「いいんだ、扇さん」

 肩を掴んで、彼女を下げた。

「こうなってしまったものは、もう元には戻らない。後は僕の仕事だ」

「猫目石先輩…………」

 ここからは、僕がやつを止める。

「お前に人殺しなんてさせない、とかそんな台詞は言わないぜ? 僕は僕が助かるためにあらゆる手を尽くす」

「それ、言ってて恥ずかしくないのか?」

「恥ずかしくないさ」

 大仰に肩をすくめてみせて、一歩、近づく。

「いいか? この際だからはっきり言うが、伊利亜さんが死んだのはお前のせいだ。お前がきちんと手を尽くして彼女を守らなかったから――――」

「黙れ!」

「いいや黙らないな! 命を守るってのはきれいごとじゃないんだよ!」

 命を守る行為は、どうあれカッコ良くはない。

「百の手段を用いて、その九十九が無駄に終わっても一手が命を守れればそれでよし。そういう世界なんだよ。お前はそれをやったのか? あの時、伊利亜さんを守るための手段をひとつでも講じたのか?」

「うるさい…………うるさいぞ!」

「やってなかっただろお前は! なにひとつ! 口では相談役だなんだと言いながら、お前は何もしなかったんだ、愛する人を守る手段を何一つだ! 何が探偵は事件を誘発するだ。そんな馬鹿みたいな妄言にとりつかれているから誰も守れないんだよ!」

「じゃあお前はどうなんだ! お前は、夜島を守れたのか!」

「ああ、守れなかったな」

 だが、それがどうした?

「でも生きてる。伊利亜さんと違ってな」

「くそが……くそがっ!」

「だから正直なところ、僕もまだまだなんだよ。高校生探偵だなんだって言われても、恋人ひとりろくに守れない。だから今回は万全を尽くしたつもりだったんだけどな、予想外が多すぎた」

 まさか扇さんに爆弾をつけようとするとは思わなかったし、まさか咲口さんが身投げするとも思わなかった。

「幸いだったのは七宝さんがいたことだ。彼女がいなかったら、もっとひどいことになっていた」

「……何が言いたい?」

「人事を尽くして天命を待つって言うだろ?」

 僕は背負っていたリュックを置いた。

「誰かを守るために百の手を講じる。でも、それだけじゃ足りないんだよ。百の手を講じた先に、天命とも言うべき百一手目が現れて守ってくれる。僕の場合、七宝さんがそれだった」

「そんな運命論を信じろって言うのか?」

「事実そうなってる。だから僕は、ここからも最善を尽くす。万全を期して、百手を打ち、お前の予想外に百一手目を返そう」

 リュックから、ペットボトルを取り出す。

「笹原が用意してくれた。まったく優秀な後輩を持ったよ僕は」

「……灯油か?」

「ああ。僕の十八番だろ」

 キャップを外す。

「爆弾の解除装置は持ってるな?」

「ああ」

 雪垣はポケットから、小さいリモコンを取り出す。やはり持っていたか。

「そいつで今すぐ僕の爆弾を解除しろ。そうしないと、この灯油を僕と扇さんにかける。爆発がいくら小さいと言っても、灯油を全身に被ればそりゃ派手に燃えるだろうな」

 自分の顔の、火傷の跡をなぞった。

「扇さんを僕みたいな芸術的な顔にしたくないなら、早く解除しろ」

「するわけないだろ」

 予想していたこととはいえ、ショックだったか。扇さんは肩を落とした。

「……………………先輩」

「悪いな、しゃこ。俺は猫目石を殺すためならどんな犠牲もいとわないと決めた。それがお前でもだ」

 まったく、報われないな。恋した結果がこれか。

 反吐が出る。

 ペットボトルを投げ捨てる。

「…………どうした?」

「言ったろ。予想外だったってな。お前が扇さんをそこまで軽く見ているとは思ってなかった。失望したし軽蔑するぜ」

 そもそも、ペットボトルの中身は灯油じゃない。上等高校は暖房をエアコンに頼っているからな。いくら笹原でも短時間で灯油を準備するあてはなかった。これはブラフのための水だ。

 僕はあくまで、用意した手を一手ずつ進行しただけだ。無駄だと分かっていて。

 人事を尽くすために。

「だが、これで僕の手は尽くした。百手全部だ。あとは天命を待つさ」

「まさか…………」

 僕の左手首の爆弾に、雪垣の視線が注がれる。

「お前、それが不発に終わるとでも思っているのか?」

「ああ。七宝さんを連れてきたのが天命なら、僕を生かす天命が起きるのもあり得るだろ?」

 さらに一歩、近づく。

「猫目石先輩……そんな……」

「下がってろ。それでも万が一がある。爆発で飛んだ破片で怪我をするかもしれない」

 もう一歩、前に出る。

「あと何分だ? そのご自慢の時計でカウントダウンしてみろよ」

 誘導する。やつが、扇さんから貰った時計を見るように。

「あと、一分……」

「勝負だ、雪垣。お前の僕を殺そうっていう意志と、僕の生きようとする意志。天命がどちらを取るかの勝負だ」

 一歩、踏み出す。

 ここいらでいいか。

 雪垣と僕は、向かい合う。

「そもそもなんで解除装置をそんな後生大事に抱えてる? そんなもん、どこかに捨てておけばよかっただろう? そうしなかった時点で、お前は人事を尽くしてないんだよ。この勝負、僕に分がある」

「馬鹿言え。不発なんて奇跡は起こらない。解除装置は、それこそ捨てたものを回収されるのを嫌っただけだ。むしろ俺は人事を尽くしている」

「カウントダウンだ、忘れるな」

「…………………………」

 僕も自分のダイバーズウォッチを見る。お互いに、扇さんの想いが込められた時計を睨んで、カウントダウンを取る。

 十、九、八、七、六、五、四……………………。

「三、二、一………………」

 零。

 世界は静寂に包まれた。

 それは、僕が爆発の衝撃で意識を失ったとか、そういうのではなくて。

 爆発は、起こらなかったのだ。

「な、なんでだ…………」

 腕時計にすがりつき、雪垣は解除装置を落とした。リモコンが雪に埋まる。

「こんなこと! なんで! 不発なんて! クソがっ!」

「…………ふう」

 いやはや。

 

「これが天命だ」

 適当を言って、近づく。

 あと、三歩。

「そんな、あり得ない。馬鹿なことが…………こんな!」

「………………………………」

「…………………………っ!」

 突然。

 雪垣が動いた。

 僕が屈んで、その瞬間だった。

 横っ飛びに、リモコンをかっさわれる。

「………………しまった」

 もっと早く動けばよかった。

 慌てて動いても怪しいと思って、わざとゆっくり動いたのが裏目に出た。

「やりやがったな…………!」

 雪垣はこちらを睨んでいる。解除装置を持っていないもう片方の手で、スマートフォンを握っている。

 バレたか。

「お前、この時計の時間を進めていたな!」

「……………………え?」

 後ろで扇さんの声がする。

「ど、どういうことですか、先輩!」

「しゃこ。お前、この時計、猫目石が準備したものだったんだな? こいつは、この時計をお前に渡す前に、時間を三分進めてやがったんだ!」

「な、え、ええっ?」

 雪垣は立ち上がり、ゆっくりこちらから距離を取る。

「化け物が…………。化け物が! こうなるのを、あの時すでに予測してたってのか!」

「いや、予測なんてしてないさ。言ったろ、予想外だって」

 ただひとつ、予想していたことがある。

「僕が予想していたのは、お前が卒業するまでに一度くらい僕を殺しに来るだろうってところまでだ。そして、お前が僕を殺すチャンスがあるとすれば、お前を『毒入りバレンタイン』事件の犯人と僕が糾弾しに来る今日この日だと思っていた。だがさすがにこんなゲームを仕掛けてくるとは思ってもみなかった」

「だったら、なぜ……」

「未来視持ちの僕を攻撃しようとすれば、お前はシビアな作戦の運用を余儀なくされる。ならば、時間は重要なファクターだ。お前の時計のズレた三分は、ひょっとしたら僕にとってアドバンテージになるかもしれないと思ったんだよ」

「そんな、予測ですらない憶測の段階で仕込んでやがったのか!」

「だから何度も言ってるだろ、人事を尽くしたって」

 百の手の、そのうちのわずか一手に過ぎない。

「今はっきり分かったよ。やっぱりお前は探偵だ。この世から消さなければならない、探偵の一人なんだ」

「今更かよ」

「だが、これで終わりだ。お前の手は封じた。もう勝ち目はないはずだ!」

「そうだな」

 空を見上げる。青く、どこまで澄み渡っている。

 気持ちのいい晴れ空だな。

「こうなったら本当に神頼みでもするか」

「…………は?」

「ああ勝利の女神様。どうかわたしをお救いくださいってな」

「ふざけるなよ…………てめえみたいなやつを救う神がどこに……」

「さて、どうだろうな」

 静けさが染み渡る空に、パラパラと。

 音が。

 響いて。

「そら、女神様の足音が聞こえてきた」

「な………………」

 パラパラは、バラバラへ。

 小さかった音は、やがて爆音に変わり。

 空を裂いて、鉄の塊が飛来する。

「へ…………」

 爆音に負けじと、扇さんが声を張り上げる。

「ヘリコプター!?」

 そう。

 体育館の屋上に向かってくるのは、一台のヘリコプター。

「人事を尽くして天命を待つ。僕の尽くした人事は、これでようやく全部だ」

 ヘリコプターは屋上の上でホバリングする。

 扉が開いて、顔を覗かせたのは。

「瓦礫くん!」

「帳!」

 あの時。

 渡利さんに東岡崎で合流させたのは、帳だった。物語において既出のデータとして、の夜島家ご令嬢だ。ヘリの一台くらい余裕で用意できる。それを使い、東岡崎からこっちまで飛ばしてもらった。雪の悪路も電車の運休も、空の上なら他人事だ。

「これ!」

 帳が、投げ渡す。

 紫の包み。

 これも物語上の必然。

 キャッチする。

 帳の病室をみんなで訪れた時、彼女に渡してそのままになっていた、扇さんの義理チョコ。その包みの中に鍵を入れて、投げ渡したのだ。これなら小さい鍵でも、空中で見失わない。

 包みから鍵を取り出し、解除する。

 残り、一分。

 カウントダウンは、止まった。




 ヘリコプターは屋上のスレスレでホバリングする。さすがに体育館の屋上には、ヘリの自重を支えるだけの強度はないからだ。

 扉が再び開いて、二人の人間がひらりと降りてくる。ひとりは渡利さんで、もうひとりは帳だ。二人を降ろすと、ヘリは空に上がっていく。

 爆音が響き、屋上の雪が舞い上がる。その音が遠く聞こえなくなるまで、僕たちは何も話さなかった。

「瓦礫くん」

 ようやく音が止んで、耳にも周囲の静寂が聞こえ始めた頃、帳が口を開く。

「無事だった?」

「ああ。ばっちりな」

「それにしてもわたしを駅で待たせるなんて、あなたも偉くなったものね」

「頼りにしてたんだよ」

 そして僕たちは、雪垣の方を見る。

「なんで…………」

 雪垣は帳を見て、目を見開いていた。

「なんで夜島が、ここに……」

「当然でしょう? わたしの隣にいるべきなのは瓦礫くんだけであるように、瓦礫くんの隣にいるのもまたわたしであるべきなのよ。だから隣に来た。それだけ」

 ここが、勝負の分水嶺。

 雪垣は渡利さんを遠ざける策を思いついた。咲口さんの命すら犠牲にして、鍵ごと渡利さんを遠ざけることで僕の爆弾を解除させないという手を講じた。それは僕が一本の鍵を手に入れたら、まず扇さんに(今回は七宝さんだったが)使うだろうとやつが考えていたからだ。

 だが、やつは読み違えた。

 夜島帳が動かないだろうと読んで、外した。

 帳ならヘリを準備して、それを飛ばして東岡崎からこっちまで移動して合流できるという推測を、頭から考えていなかった。もしその可能性を考慮していたら、渡利さんを遠ざけるなんて作戦は使わなかっただろう。

 それが高校生探偵と相談役の差でもある。

 伊利亜さんは、相談役のフォローに回らないからな。むしろ彼女は、雪垣が相談役を続けることを不安に思い、止めようと思っていた節がある。

 探偵であることを望んだ彼女と、相談役であることを望まなかった彼女。

 隣にいた人間の差が、勝負を分けた。

「帳は動く。九年前とは違う。僕たちは、僕たちであるために最善を尽くす。それに気づけなかったお前の負けだ、雪垣」

 隣にいる帳の手を握る。爆弾の解除された、自由な左手で。

 遠くでサイレンの音が響く。

「ようやく来た」

 後ろで渡利さんが呟く。

「笹原ちゃんが呼んだ警察。爆弾処理班も頼んだって」

「用意が良いなあいつは相変わらず」

 一応、停止したとはいえ爆弾だ。きちんと処理しないとな。

「さっき空を飛んでいるときに見たけど」

 帳も付け足す。

「弓矢橋駅にはもう警察がいるみたい。籠目くんたちも無事だし、万々歳ね」

「そうだな…………」

 あとは、首魁たるこの馬鹿をどうするかだが。

 雪垣は一歩、僕たちから距離を取る。その動作を見て、未来視を使わなくてもやつが何をしようとしているかはすぐに分かった。

 僕はそれを止めない。止める義理もない。

 やつは僕たちに背を向けて、ふらふらと歩いていく。

 その先には、何もない。

 屋上の端。自由落下への空疎な入場ゲートがぼんやりと待っているだけだ。

 まあいいさ。

 僕はどこぞの少年探偵と違って、犯人を自殺させてしまうことを恥だとは思っていない。探偵の仕事は事件を解決することであって、犯人の始末をつけることじゃない。犯人を捕まえる義理もなければ、自殺を止める義理もないのだ。

「先輩…………………………!」

 止める義理があるとすれば。

 僕でも、帳でも、渡利さんでもなく。

 彼女だ。

「…………しゃこ」

 扇さんは、雪垣に後ろから抱き着くようにして、やつの動きを止めた。

 おそらく、彼女にとって今まで一番近い距離。

「やめて。もう、やめて…………誰も、殺さないで。誰も、死なないで……」

「……………………」

「私なら、待つから……。あなたが罪を償って、出てくるまで何年でも待つから。私じゃ、伊利亜さんの代わりにならないのは分かっているけど、それでも………………待ってるから」

 ありふれた言葉。独創性も何もない、ありきたりでつまらないくらい普通の言葉。だが、その言葉こそ、今彼女が話すべきことで。

 雪垣に伝えることなのだ。

「だからもう、誰も殺さないで。復讐なんてやめてよ! わたしをこれ以上、ひとりぼっちにしないで…………」

「しゃこ」

 雪垣の動きが止まる。やつは、空を見上げた。

 青い、どこまでも澄み渡る空。

 鳥ならば、あるいはヘリコプターならどこまでも行けそうな青空が広がっている。

 しかし。

 自らその自由を手放した男に、その風景はどう見えていただろうか。

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