…3ノ月21ノ日…


…3ノ月21ノ日…

 理不尽な結果で、家族を失うのは絶対にイヤだ。

 助ける事ができるなら、私はそれを取る。


 私の気持ちは、あれから、一切変わっていない。


 アムールさんにあの話をしたのは、何回目なのかな?

 回数なんて数えていなかったから、今になって気になってくる。

 会う度に言った時もあったから、相当な数になっていたと思うけど、今日、その結果が実になった。


 いいだろう。


 アムールさんは、絞り出すように、頭を抱えながらそう言った。


 何度も来る私にしびれを切らして、お母さんを踏まえての話し合いまで開いて、彼の口からその言葉を引き出させた。

 私が言うのもなんだけど、何度も何度もわがままを言って、それを力づくで押し通すと、そこから得た結果とは裏腹に、罪悪感を感じなくもない。


 明日からも、しばらくはアムールさんにご飯とかで優遇しよう。


 そして、別の意味で、忙しくなる日が始まる。


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