えゑわけあるか 美容室
「どうもえゑわけあるかです」
「お前から花火にしてやろうか!」
「やめてくださいね えゑわけあるかです」
「お願いします」
「あのさ」
「なんですか」
「美容室で上手く話ができない」
「確かにそういうことよくあるよね」
「だから練習させて」
「俺美容師やるわ」
「ウィーン」
「お客さん」
「なんですか」
「手動ですよ」
「手動かい」
「いらっしゃいませ」
「カットで予約したものです」
「でんすけかぼちゃさんでしたっけ」
「な訳ないです 梶田です」
「梶田さん それじゃあカットしていきますね」
「お願いします」
「しかし梶田さんあれですね」
「どれですか」
「誰か有名人に似てますね」
「よく言われます」
「あれですね」
「どれですか」
「そうだ思い出した!腐った櫻井翔に似てるんだ」
「よく言われません 何だよ腐った櫻井翔って」
「違ったか でも分かった あれだ、ぼる塾の田辺さんに似てるんだ」
「太った女性に見えてんの?違いますよ痩せ型の男性ですから」
「違うか あれか 中大兄皇子に似てるんだ」
「見たことあるんですか?」
「ないです」
「ならわかるわけ無いでしょうが」
「ならあれかなあ」
「だれですか」
「シン・ゴジラに似てんのかな」
「な訳あるか」
「ならもうこれしかないな」
「どれですか」
「ジャングルポケットに似てんのか」
「ジャンポケの誰ですか?」
「いや馬の方です」
「分かんねえよ 馬に似てるのはだいたい円楽だよ」
「カット終わりました」
「いつの間に」
「お会計1480円になります」
「はい丁度」
「1400円のお返しです」
「最初から80円って言えよ」
「ああお客さん!思い出しました!」
「おお誰?」
「ウルトラマンを下から見たときに似てるんだ!」
「似るわけないよ」
「もういいよ」
「お前が言うのかい もういいよ」
架空の漫才師同士のネタ対決 錆缶アカシア @acmegame
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★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 4話
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