15●疫病神のつぶやき(12)…チキンレース決着か?
吾輩は
吾輩たちギャラリーをやきもきさせた、TK五輪延期問題のチキンレース。
そろそろ決着がつきそうだ。
下記の報道があった。
●3月21日(土) 【参考:ワシントン時事】
……A国のTR大統領は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたTK五輪開催の可否について「私はN国のAB首相に、『あなたが決めることだ』と伝えた。彼が近く決断を下す」と述べた。……
AB首相が、TR大統領に「Sゾー、もう決めろよ」と尻を叩かれているイメージが浮かぶ。
急かされたんだよねエ。TR大統領って、せっかちだから。
結局、IОCとN国のチキンレースにとどめを刺したのは、A国の“黒幕様”ってことになりそうだね。
チキンレースにおいてAB首相が先に折れたことになるとしたら、五輪の“延期”によって発生する莫大な費用を、N国側が相当に大きな比率で被るつもりになったということではないか?
●3月23日(月)(参考:スポニチアネックス)
……新型コロナウイルスの感染拡大を受け、TK五輪の通常開催(7月24日開幕)を今週中にも断念する可能性が22日、急浮上した。IОCは、理事会を25日か26日で調整、大会延期の方針でまとまった場合、30日の大会組織委員会の理事会で合意に達するという見方もある。世界から延期を要望する声がやまず……
で、多分AB首相は決断し、そのことをたぶん、TR大統領がIОCへ伝えて、事態がパッと動いたんだろうね。
だって、「まだ四か月ある」って悠長に構えていたIОCが突然、手のひら返しで迅速反応したのだから、やはりA国の“裏の一声”があったんだろうなあ。
●3月23日(月)(参考:朝日新聞デジタル)
……IОCが22日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてTK五輪の延期を含めた検討を始めると表明したことについて、国際パラリンピック委員会(IPC)と世界陸連はそれぞれ、支持する声明を出した。……
五輪とパラは開催スケジュール上、事実上一体であることから、IPCが支持を声明したことは大事、五輪とパラ、両者一体で延期の公算が高まった。めでたし。
そして大きな要素は、世界陸連が支持したこと。オリンピックを一年延期した場合、同時期にA国で予定されている世界陸上の大会とバッティングするのだ。世界陸連が協力して世界陸上を中止なり延期すれば、“一年延期”の五輪開催が俄然現実味を帯びてくる。
●3月23日(月)(参考:毎日新聞)
…… 政府は23日、新型コロナウイルスの感染拡大で「緊急事態宣言」を出す場合に備えた「対策室」を内閣官房に設置する。……
もしも “緊急事態宣言”を出すとスポーツイベントどころでなくなり、今年7月に予定通り開催という目論見はフッ飛んでしまう。いきおい慎重にならざるをえなかったが、IОCが翻って、事実上、五輪の延期を前提にしたことにより、“緊急事態宣言”は解禁できることになった。
この種の行動は、実に早い。とてもお役所とは思えないスピード感である。
今後N国内で“オーバーシュート”が発生したら、スルッと“緊急事態宣言”に移行する可能性が高そうだ。
●3月23日(月)(参考:時事ドットコム)
……N国のAB首相は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)が今夏開催のTK五輪の延期を決めた場合は受け入れる意向を示した。首相が延期を容認する姿勢を示したのは初めて。……
で、締めくくりとして、AB首相は正式に“延期”の受け入れ意向を表明した。
おそらくご本人は早くから本音は“延期希望”だったと思われるので、たぶんに形式的な発言ともとれるが、B会長「延期、しちゃおかな」→AB首相「いいッスよ」という関係に落ち着いたわけだ。
ということは……
いざ“延期”の場合の費用負担の話はすでについている、ということだネ。
たぶんN国が大損する展開で……
やれやれ、すったもんだあったけれど、吾輩の個人的印象では、やはり“一年延期”で決着がつきそうだ。
そして、とめどなく増大する五輪関連費用にN国民はうんざりし、唖然とし、天を仰ぐことだろう。
「7月の強行開催や、中止するよりはマシ」で説き伏せられるのであろうが、全て血税である。
新国立競技場のトンデモな最初の設計案やエンブレムのパクリ騒動に始まり、ある大臣から「呪われたオリンピック」と称されただけあって、なかなかの“呪われぶり”を発揮する今大会。
だいたい、旧国立競技場をチョチョイとリフォームして済ませればよかったのに、後先考えずにあっさり壊したあたりから、ツキを落としていったような気がするゾ。
あの解体のとき、なにか
残るレガシーは「こんなことなら、最初からやめておけばよかった」というご教訓だろうか。
それとも、たとえ延期でも「やってよかった」と爽やかなさっぱり気分で終われるだろうか?
劇場アニメ『AKIRA』では“ネオ東京”がフッ飛ぶが、『CОRОNA』の“延期五輪”はN国の経済をフッ飛ばすかもしれないネ。
大会が終わってから、誰かが『呪われた五輪』といった本を書くことは間違いなかろう。
やっぱり、延期が決まれば、呪術師の出番である。厄払いである。
もはや“神頼み”以外に、今大会を救う方法は無いのであろう。
来年、2021年は丑年、まあ、牛歩でのんびり行こうや。
※付記……
3月22日夜、NHKスペシャルの『“パンデミック”との闘い』を見る。
厚労省のクラスター対策班の執務室が映されていた。
わりと狭い部屋に十数人以上はスタッフがいるように見えたが、
マスクをしている人は二人ほどだった。
皆さん専門家ばかりなので、
マスクの防疫効果はよくご存じのはずだが……。
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