番外編 勇者ハルカのおっぱいクエスト♡ その③

 ボイン。


 ブルルルルン。


 ボイン、ボイン。


 ブルルルルン。


 タプタプタプタプタプタプタプタプン。


 ブルルン、ブルルン。


 ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン。


 ドゴオオオオオオオオオオオオォン!


 バゴオオオオオオオオオオオオォン!


 チュドオオオオオオオオオオオォン!


 ゴウウウウウウウウウウウウウウゥ!


 キュイン!



『勇者ハルカのおっぱいクエスト♡』




 勇者ハルカ一行は、ハルカの凄まじい爆乳の力で快進撃を続け。


 ついに、魔王城で魔王と決戦をする所までたどり着いた。


「ユキオ、この戦いが終わったら、しこたまエッチしまくろ♡」


「う、うん」


「ハルカさま、来ますよ」


 広大で静謐なその空間の奥。


 常闇の中から魔王が姿を現す。


 そばには一人の従者が仕えていた。


「あれが魔王ね、やってやろうじゃない」


「ハルカ、気を付けて」


「大丈夫よ、任せておいて」


 そして、魔王がその漆黒のベールを剥ぎ取る。


「……出たわね、勇者ハルカ!」


 叫んだのは、ロングヘアーのお嬢様風の女だった。


「あれ? あなたはどこかで……」


「忘れたとは言わせないわよ、勇者ハルカ。あなたは、かつて、この私に屈辱を与えたのよ」


「あっ、思い出した! 同じ学校で風紀委員長だったレイコさんじゃない」


「そうよ! かつて、私はあなたに屈辱を受けたの……そのバカみたいにデカいおっぱいのせいでね!」


 バサッ、と従者もベールを脱ぐ。


 ショートヘアの小柄で可愛らしい少女が姿を見せた。


「落ち着いて下さい、レイコさま!」


「お黙り、コマリ!」


 魔王レイコは叫ぶ。


「とにかく、ここで会ったのが運の尽き。勇者ハルカ、あなたを倒してやるわ」


「くっ、出来れば学友だったあなたとは戦いたくないけど……仕方ないわね」


 ハルカは隣のユキオを見た。


「ユキオ、おっぱいハリケーンをお願い」


「分かった」


「お、おっぱ……ちょっ、あなたまたおっぱいで私を……」


 ギュギギギギ……


「んっ……くああああああああああああああああああああああぁん!」


 ブルルルルルルルルルルルルルルルルルン!


 ゴウウウウウウウウウウウウウウウウウゥ!


 とてつもない突風の衝撃が魔王レイコに襲いかかる。


「ぬああああああああああああああああああああああぁ!」


 そして、大ダメージを食らった。


 地べたに倒れ伏す。


「ちょ、ちょっと、大丈夫?」


 ハルカは心配して声をかけた。


「お、おのれ、敵のくせに情けをかけるなど……」


「レイコさま、もう無理です! 絶対に勝てません、ハルカさんのおっぱいには!」


「お黙り、コマリ!」


 魔王レイコはよろよろと立ち上がる。


「ふっふっふ……確かに、あなたの巨乳……いえ、爆乳の威力は凄まじい。けどね……私の貧乳にだって、出来ることはあるのよ」


 すると、魔王レイコの胸部から黒いオーラが迸る。


「な、何よ、それ」


「ふふふ、これは世界中の貧乳女子の怨嗟の魂を集めたもの。私は全ての貧乳女子の無念を晴らすために、魔王になったのよ!」


「バ、バカなの?」


「うるさいわね!」


 魔王レイコは赤面して叫ぶ。


「食らいなさい! 貧乳デスロード!」


 そして、黒く禍々しい影が遥花に伸びる。


「あッ!」


 そして、爆乳を掴んだ。


 黒い影は手の形となり、遥花のおっぱいを揉みしだく。


「んっ、あっ、あっ、やんっ♡」


「ちょっ、マジでデカすぎるんですけど、このおっぱい……って、違う。握り潰してやるわああああああぁ!」


 ギュウウウウウウゥ!


「くああああああああああああああああぁん!」


「ハルカ!」


 ユキオが援護に入ろうとするが、


「させません!」


 コマリの魔法によって妨害されてしまう。


「クソ、このままだと、ハルカが……」


「ふっふっふ、夫のあなたとしても残念ね。この爆乳が失われるのだから。いますぐ、引きちぎって……えっと、どうしましょう」


「レイコさま、もしかして自分にくっつけるのですか? さすが、鬼畜です!」


「お黙り、コマリ!


 レイコはキッと睨んだ後、さらに遥花の爆乳を締めあげる。


「ぐっ……このまま、奪われた溜まるもんですか」


 ハルカは苦悶の表情で言う。


「このおっぱいは、ユキオが大好きなの。だから、絶対に奪わせない!」


 その時、黒いオーラに支配されかけていた遥花のおっぱいが、光輝く。


「こ、これは……何事よ!」


「食らいなさい、魔王!」


 ハルカは叫ぶ。


「おっぱいシャイニング!」


 そして、ハルカのおっぱいが眩い光を解き放つ。


「ぐああああああああああああああああああああぁ!」


 レイコは大いに叫んだ。


 そして、光が終息した時。


 ぷす、ぷす、と彼女は焼け焦げていた。


「ゲホ、ゴホ……」


「あっ、良かった。生きていた」


 ハルカは言う。


「……お、おのれ、勇者ハルカめ」


「レイコさま、もうやめましょう!」


 コマリが駆け寄って言う。


「お黙り、コマリ! 私はまだ……」


 むにゅっ。


「えっ?」


 いつの間にか、倒れるレイコのそばにハルカがやって来て、そのおっぱいでレイコの頭を撫でた。


「よし、よし」


「な、何をするのよ?」


「レイコ、もう良いの。これ以上やっても、お互いに傷つけ合うだけだよ」


「ハルカ……」


「あ、あの、ハルカさん。わたしもおっぱいでナデナデして欲しいです」


「良いよ」


 ナデナデ。


「はにゃ~ん」


「ちょっ、コマリ」


「ほらほら、レイコも素直になりなって」


「うっ、そ、そんなの……」


 ナデナデ。


「あは~ん」


 レイコはスッキリした顔立ちになった。


「……どうやら、私の負けね、ハルカ」


「じゃあ、もう仲直りだね」


「ええ」


 こうして、勇者ハルカと魔王レイコは仲直りをし。


 世界に平和が戻った。




 そして……




「あぁ~ん♡ ユキオって本当にすごい~♡」


「ハ、ハルカ、もうそろそろやめにしない?」


「まだまだ、これからよ~♡ それそれ~♡」







 勇者ハルカは、愛する夫のユキオと、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。







 Fin







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学年で1番怖いと噂のヤンキー娘が隣の席になって学園生活終了と思ったけど、実は超良い子でおまけに金髪・碧眼・巨乳の三拍子が揃った美少女だった 三葉 空 @mitsuba_sora

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