番外編 勇者ハルカのおっぱいクエスト♡ その②

 ボイン♪ ボイン♪


 ブルルルルン♪


 ボイン♪ ボイン♪


 ドゴオオオオオォン!


 バゴオオオオオォン!


 ブルシュアアアアアアアアアアァ!


 キュイイイイイイイイイイイィ!


 チュドーン! チュドーン!



 ※全ておっぱいの効果音です。



『その絶大なる力を持った爆乳により、勇者ハルカ一行は順調に旅路を進めていた。


 そして、とある町にたどり着く』



「ふぅ~……」


 馬車を降りた一息吐く。


「どうしたの、ハルカ?」


 ユキオが尋ねる。


「ちょっと、おっぱいが疲れちゃって」


 ブルショボン……


「まあ、あれだけ活躍すれば仕方ないよね」


 ユキオは苦笑する。


「ハルカ様、この町でゆっくりと休養なさってください」


 従者のロビンが言う。


「う~ん……じゃあ、ユキオとデートする♡」


「えっ? あ、うん。良いよ」


「やった~♡」


「ハルカ様、あまりハメを外し過ぎてはいけませんよ?」


「分かっているよ、ロビン」


 ハルカは笑顔で言う。


「じゃあ、ユキオ。ラブホに行こ♡」


 ズザザー!


「ちょっ、思い切りハメ外す気マンマンじゃありませんか!」


「ハメを外すって言うか、ハメ……」


「言わせませんよ!」


「きゃっ、怖い」


「ハルカ様、いつ敵が襲って来るか分からないんですよ? ちょっとした散策ならともかく、ラブホでごにょごにょ……」


「あ、そっか。この時代はラブホじゃなくてラブ宿かな?」


「その発言はやめて下さい」


「えへへ♡ でも、ユキオとエッチするのが、一番のリラックス方法なんだもん」


「はぁ~、分かりましたよ。じゃあ、手早くちゃちゃっと済ませて下さい」


「え~、そんなの味気ないもん」


「ワガママ言わないで下さい!」


「だから、怖いよ~!」


 そんなこんなで、ハルカはラブホならぬラブ宿にユキオと二人で入り……


「ふぅ~! 気持ち良かった~!」


「って、本当に早い! ていうか、ユキオ様が何かぐったりしていますけど!?」


「だって、ロビンが早く済ませろって言うから。幸雄に頑張ってもらっちゃった♡」


「ハハハ……」


「そ、そうですか。まあ、良いでしょう」


「ねえねえ、お腹も空いたし、そろそろご飯に……」


 その時だった。


 上空から閃光が飛来した。


「危ない!」


 瞬間、ハルカは動いた。


「はぁ!」


 ボイン、ザシュ!


 いつの間にかおっぱいに剣を挟み、上空から飛来した閃光を斬り捨てた。


「な、何者だ!?」


 ロビンが上空を見て叫ぶ。


「オーッホッホッホ!」


「あ、あなたは……さっき倒したはずの魔女じゃない!」


「そうだ、私は不死身の魔女。何度でも、貴様の前に立ちはだかってやる!」


「え~、ストーカーみたいで怖い~!」


「やかましいわ!」


 興奮した魔女は叫ぶ。


「ふん、まあ良い。所詮、貴様はおっぱいだけの女。そのことを……身をもって思い知らせてやる!」


 魔女は天高く杖を掲げる。


 すると、空の色が変わった。


 青空が黒く染まる。


 そして、無数の煌めきが生じた。


「こ、これは……」


「ふふ、食らいなさい……暗黒流星群!」


 魔女の叫びと同時に、上空から無数の流星が飛来した。


「ま、まずい! あれだけの流星の直撃を受けたらこの町が破壊される!」


 ロビンが焦燥に駆られた叫び声を上げる。


「落ち着いて、ロビン。あたしに任せて」


「ハルカ様?」


 わずかに目を丸くするロビンを脇目に、遥花はアーマーの胸部装甲を外した。


 ぼろんちょ。


「「「ブハッ!?」」」


 また、騎士たちが鼻血を噴き出す。


「ハ、ハルカ様、一体何を……?」


 ロビンもまた、垂れる鼻血を手で覆い隠しながら尋ねる。


「もちろん、魔女を倒すのよ。ユキオ、お願い」


「うん」


「あたしのおっぱいを、思い切りぎゅ~って回して」


「了解」


 ユキオは両手でハルカの爆乳に触れる。


 そして、思い切りぎゅ~、と回す。


「んあああああああああああああああぁ! ユ、ユキオ……そ、そんなにハルカのおっぱいをぎゅ~ってしたら……らめええええええええええぇ!」


「ハ、ハルカ様!? この非常事態に何ちゅうプレイを成さってんですか!? マジ興奮しますけども!!」


「だから、あの魔女を倒すためだってば」


 ハルカは苦悶の中にも笑みを浮かべる。


「フフフ、どこまでも下品な乳娘よ。我が流星群によって滅されよ!」


 上空から魔女が言い放つ。


「ふん、誰が下品な女よ。上等じゃない」


 ハルカは魔女を睨み、それから眼前に迫る流星群を見据えた。


「ユ、ユキオ、もう離して……」


 ハルカの声に、ユキオは頷く。


 そして、限界まで回したおっぱいから手を離す。


 その反動で、おっぱいが勢い良く回転した。


 瞬間、ぶわぁ!と物凄い風が吹き荒れる。


「な、何だと!?」


 魔女は元より、味方さえも動揺した。


 ハルカのおっぱいの力を前に。


「これがハルカちゃん必殺……おっぱいハリケーンよ!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオォ!


 そして、迫り着ていた流星群を押し返す。


「お、おのれ……おのれおのれおのれぇ!」


 魔女が余裕の笑みを崩し、逆に焦燥感に駆られた叫ぶ。


「この私が、こんな下品なホルスタインごときに負けるなど、ありえな……バババババ!?」


 魔女はそのおっぱいハリケーンに飲み込まれる。


「お……覚えていろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉ!」


 そして、遥か遠くの空へと消えて行った。


 直後、黒く染まっていた空が元の青さを取り戻す。


「す、すごい……これが勇者ハルカ様の力」


 誰がともなく、呟いた。


「ふぅ~、またおっぱいが疲れちゃった」


 一方、遥花は口を尖らせながら自分のおっぱいをモミモミしている。


「ねえ、ユキオ。さっき、ユキオにむぎゅ~ってされたら、またエッチしたくなっちゃった」


「え?」


「ハ、ハルカ様! どれだけ盛っているんですか!?」


「え~、良いでしょ~? もうピンチは脱した訳だし」


「はぁ、分かりましたよ。じゃあ、また速攻で済ませて下さい。またいつ、魔王軍が攻めて来るかも分かりませんからね」


「はいはい。じゃあ、ユキオ♡」


「あはは」




 こうして、勇者ハルカの冒険はまだまだ続く?







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