勇者ハルカのおっぱいクエスト

番外編 勇者ハルカのおっぱいクエスト♡ その①

 ポイン♪


 プルルルルン♪


 ポインポイン♪


 ドゴオオオォ!


『ここは、とあるファンタジー世界。多くの兵どもがしのぎを削っている。


 そんな世界に、一人の爆乳の美少女がいた。


 名をハルカと言う。


 彼女にはユキオという恋人がいた。


 もう夫婦のように、毎日エッチしまくりだ。


 そのため、元から爆乳だったハルカのおっぱいは、さらなる高みへと昇っていた』


 ポインポイン♪


「……ふん! ふん!」


 ドゴォン! バゴォン!


 朝から台所で響き渡る轟音に、眠っていたユキオが起きて来た。


「ハ、ハルカ? 朝からどうしたの?」


「あ、ユキオ。おはよう♡ 今ね、パンをこねていたの……おっぱいで」


「えっ」


「見て見て、ほら」


 そう言って、遥花はご自慢の爆乳を振り上げて……


「ふん! ふん!」


 ドゴォン! バゴォン!


 もはや、まな板どころから調理台もろとも破壊する威力のおっぱいに、ユキオは呆然とする他ない。


「ふぅ、出来たと。ユキオ、朝ごはんにしよ♡」


「う、うん」


 それから、二人は仲睦まじく朝ごはんを食べる。


「どう、美味しい?」


「美味しいよ。さすがは、ハルカのおっぱいだね」


「えへへ♡ 後でユキオにも、味合わせて、ア・ゲ・ル♡」


「あはは」


 その時、家のドアがノックされる。


「失礼いたします! 王国騎士団の使いの者です! こちらは勇者ハルカ様のご自宅でよろしいでしょうか?」


「あ、はーい」


 ハルカはパンをくわえながら返事をする。


 そう、ハルカはただの爆乳美少女ではない。


 選ばれし勇者なのだ。


「おお、ハルカ様。実は、王様より伝言を預かって参りました」


「王様から? 何かしら?」


「実は近頃、また魔王の征服活動が活発になって来まして」


「ええ、そうね」


「そこで、勇者ハルカ様のお力をぜひとも貸していただきたいのです」


「えー、でも前にがんばったし。それに、ユキオとエッチする時間が減るから嫌だ」


「ハ、ハルカ」


「そ、そこを何とか。もちろん、褒美も用意しますから」


「褒美って?」


「世界一周旅行なんていかがでしょう?」


「う~ん、それよりも、ユキオとお家に居る方が楽しい♡」


「お願いします、ハルカ様!」


 従者は必死に頭を下げる。


「ハルカ、頼みを聞いてあげたら」


「でも、ユキオは良いの? 毎晩エッチしてあたしのおっぱいを揺らしまくるのが楽しみなんでしょ?」


「いや、まあ……でも、王国のピンチだし。それに、僕も一緒に行くから」


「え、本当に?」


 ハルカは急に笑顔になる。


「じゃあ、行こうかな~!」


「ほ、本当ですか?」


「うん。で、ご褒美の世界一周旅行にもユキオと行くから。色んな所でエッチしまくるんだ♡」


「ハ、ハルカってば……」


「ありがとうございます! では、急で申し訳ありませんが、すぐに出発の支度をして下さい!」


「仕方ないなぁ」


 遥花は食べかけのパンを谷間にぎゅっ、ぎゅっと収めた。


「これは非常食にしよっと。あ、ユキオの分も入れておく?」


「あ、じゃあ。お願いするよ」


「りょーかい♡ んしょ、んしょ」


 むぎゅぎゅっ。


「ふう、さてと……じゃあ、鎧でも着ますか」




      ◇




 ブルルン♪ ブルルン♪


 馬車の揺れに合わせて、ハルカの爆乳も揺れていた。


「「「ブハッ!?」」」


 そのせいで、一緒に乗り合わせていた王国の騎士数名が鼻血を噴き出して倒れた。


「あ、ごめんなさい」


 ちなみに、ハルカの鎧はとても薄着でセクシーな物。


 ライトアーマーというか、それもう鎧の意味があるのってレベルだ。


 ビキニアーマーみたいな感じである。


「うーむ、やはり、ハルカ様のおっぱいは強力。諸刃の剣ですね。その破壊力は凄まじいですが、このように味方をノックダウンさせてしまうと」


 従者はポタポタ垂れる鼻血を押さえながら言う。


 ちなみに従者は女性なのだが、それでもハルカの乳揺れに興奮してしまうようだ。


「ハルカ様のおっぱい……ハァ、ハァ」


 いや、彼女はレズの気があるのだった。


 それはさておき、勇者ハルカを乗せた馬車は森の中を進んで行く。


「視界が悪いから、少しペースを落とします。敵が潜んでいるかもしれません」


 従者こと、ロビンは言う。


 その時、馬車が急停車をした。


「な、何事だ!?」


 ロビンを筆頭に、ハルカたちは馬車から降りた。


「クックック、勇者ハルカ一行……ここは通さんぞ」


 現れたのは、魔女だった。


 魔王の手先である。


「出たな、邪悪な魔女め」


 ロビンが歯噛みをする。


「みんな、下がっていて」


 ハルカが前に出た。


 そして、剣を構える。


「ふっ、掛かって来るが良い、乳がデカいだけの勇者様よ!」


「ハアアアアアアアアアアァ!」


 ハルカは気合の叫び声を上げて魔女に接近した。


「せい!」


 ブルルルルン!


「「「ブハッ!?」」」


 また、味方の騎士たちが鼻血を噴き出す。


 一方、魔女はひらりとハルカの斬撃をかわした。


「ホッホッホ、乳が邪魔して遅いのかな?」


「むうううぅ……さっきから、あたしのおっぱいをバカにして」


 ハルカは少し怒った顔で、剣の柄をおっぱいに差し込んだ。


「あ、ハルカ。パンが潰れる……って、もう潰れているだろうけど」


「パンは無事よ、えいっ」


 ハルカは乳の力だけでユキオの食べかけのパンを投げた。


「あ、本当だ。ふっくらしたまま……って、どんなおっぱい収納術!?」


「えへへ♡ ナイショだよ♡」


 遥花もまた、食べかけのパンを食べる。


「よし、力が湧いたぞ」


 グッ、と剣を力強く握った、おっぱいで。


「小癪な小娘め……我が偉大なる魔法で成敗してくれる!」


 魔女は杖を掲げる。


 その先端に膨大なエネルギーが集約され、巨大な球を作り出す。


 それは闇の色に染まり、まがまがしくハルカたちを睨み付けるようだった。


「食らえ、大悪玉おおあくだま!」


 放たれたそれは、容赦なくハルカを襲う。


「ハルカ!」


 ユキオの叫び声が響き渡る。


「大丈夫よ」


 遥花は口元で微笑む。


 そして――


「――ハアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!」


 ボイン、ザシュ!


 おっぱいで握った剣の一太刀で、巨大な敵の力を斬り捨てた。


「な、何だと!?」


 魔女は驚愕する。


「見たか、これがあたしの『おっぱい剣法』よ!」


「お、おのれええええええええええええええええええええええええぇ!」


 愚かな魔女は、遥花の剣、いやおっぱいによって滅せられた。


 後に残った灰が風に流される。


「さすがだね、ハルカ」


 魔女の配下たちを始末し終えたユキオが言う。


「えへへ♡ ご褒美ちょうだい♡」


「え、ご褒美?」


「ちゅっちゅっちゅ~♡」


「いや、でもみんなが見ているし……」


「構わないわよ」


「ハァ、ハァ、ハルカ様のキスシーン……」


 ロビンが興奮している。


 他の騎士たちは遠慮がちにジロジロ見ていた。


「わ、分かったよ」


 ユキオは恥ずかしくも、仕方なくみんなの前でハルカとキスをした。


「……えへへ。じゃあ、次は……こうだ!」


 ハルカはノーハンドでおっぱいから剣を抜くと、代わりにユキオの顔を収める。


「むぐぐぐぐっ!?」


「秘技・おっぱいホールドだよ♡ どうだ、参ったか!」


「ああ、良いなぁ。私もハルカ様のおっぱいに埋もれて死にたい……」


 そんなこんなで、勇者ハルカの冒険はまだまだ続く。







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