第4話 殯(もがり)の舞
「
右手で
「なんと、
正気を取り戻した
「ようやく、お目覚めでございますか。みなみな様、
「
「では、お伺いいたします。兄上は何故にこの
「そのようなことを今さらながら、お主に問われることもあるまい。」
額に青筋を立てて、
すると、時を置かずして、曽良が間に入った。
「
「神島では、一面に波高く、風強くして、とても寄り付くことは叶わず、難儀をしておりました。すると、突然、あめつちが震え、入り日と共に海面から龍神が現われました。真っ赤な口を開き、紫色の長々とした舌を伸ばして、あめつちに轟く声が響きわたりました。
― 豊浦の若宮の魂は預かった。時が来たるまでは、われが若宮の魂をお守りいたそう 。
入り日の
「なんと、入り日の龍神がそのように申されたのか。」
「いかにも、そのように申されました。ここに控えております、
「顔を上げよ。」
と言って二人の眼を見つめた。
「ただ今、
「われと
すると続いて
「今、
「恐れ多くも、まさしく
「皆々よ、聞いたであろう。
さらに、
「今夜は、みなみな揃いて、響きの海に
比古次神(ひこじのかみ)は、晴れ晴れとした表情で、その声は、自信に満ち溢れていた。
「
さらには、曽良がなした弔い船のことを初めて心に受け止め、礼をなした。
「
再び、
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