第337話

~ハルが異世界召喚されてから2日目~


<獣人国ダンプ村>


 獣人ダルトンの先輩にあたるロバートは地面に這いつくばる。


「くそっ!何故だ!?何故お前のが強い!?」


 ダルトンは冷静に答える。


「わからない。フィルビーを抱き締めたときに不思議な力を感じたんだ」


「ウガァ''ァ''ァァ!!」


 ロバートは自分がダルトンに手も足も出ないことに嘆き叫んだ。


 ロバートの背中にそっと手を当てながらイアンは告げる。


「ロバート…また一緒に生きよう」


「…俺はお前のことを……」


 ロバートはイアンを殺そうとしたことを悔やんでいた。


「良いんだ。ロバート。悪いのは戦争だ」


 イアンが優しく声をかける。


 ダルトンはフィルビーを抱き締めながらとある疑問を口にした。


「どうしてフィルビーはここに?」


「ハルお兄ちゃんが連れてきてくれたの」


 フィルビーはつぶらな瞳でハルを見る。ダルトンはフィルビーの視線の先に焦点を合わせた。


 ハルはダルトンとフィルビーに近付き、声をかけようとしたがダルトンに遮られる。


「ありがとうございます」


 ひれ伏すようにして謝意を述べるダルトンにハルは言った。


「今、様々な疑問が君の中で渦巻いていると思う。僕はハル・ミナミノ。フルートベール王国から来た。この獣人国の反乱はフルートベール王国に多大な損害を与えるんだ……」


 ハルは説明する。フィルビーと出会った経緯を。


「反乱軍の右翼、つまり君達のいるここから、直ぐの所にいる反乱軍の幹部バーンズがいる。彼の所有している魔道具を破壊しておいた。僕がそんなことしなくてもダルトン、いまの君なら簡単に勝てると思うけどそのステータスに慣れておく必要があるからね。君がこの反乱を止めるんだ」


 ハルはダルトンにしか聞こえないトーンで言った。ダルトンは呟く。


「俺に、そんなことができるんでしょうか……」


「君ならできる。偉そうなこと言ってるけど、実は僕もやっと君と同じ行動がとれるようになったんだ。だから君ならできる」


 ダルトンは限界を突破したばかりで全能感に溢れていたがハルを見てそんな気持ちはなくなっていた。しかし、そんなハルに君ならできると言われ、ダルトンは胸の鼓動が高鳴るのを感じる。


「…ここからサバナ平原へと向かえばいいんですね……」


「そう。君がこの国を救う英雄になるんだ」


 ハルはダルトンにエビルフロストドラゴンの牙で造られた短剣を渡し、その場をあとにした。


 ハルはサリエリの元へと向かいながら考える。自分の行動を振り返った。


 昨日、剣聖を立ち上がらせてルナを救った。そして今、ダルトンとフィルビーを救い、この後ユリとメルを救う。そして、帝国にいるミラを救う。


 ミラは自分と同じ地球出身であり、ひょんなことからこの世界に転移したのだ。


 前回の世界線、レガリアとの激闘の末、お互いがお互いのことを思い出した。勿論今もそのことを覚えているのはハルだけである。


 一度、三國魔法大会の時に後ろから心臓を一突きにされた際は、ハルを憎悪していた。また、ミラと共に謎のダンジョンに放り込まれた時もハルを憎んでいた。敵国に属するが故の感情だと思ったが、それ以上のモノがミラから伝わってきたのをハルは感じていた。


 ──そして、あの笑顔……


 あの時、ハルがミラを庇い、死の淵から生還した際、ミラは苦しみから解放されたのだとハルは確信した。


 彼女が何に苦しんでいるのかわからない。帝国の歴史と、サリエリの情報から推察するにミラはこの世界に何年も前からいることがわかった。


 一体どんなことを経験したのか。


 ──あの強さ……


 ハルは自分が強くなったきっかけを思い出す。どれも良い思い出だとは言い難い。


 ──きっとミラちゃんは今も苦しんでいる……


 一刻も早く、帝国に向かい、彼女の苦しみの原因を突き止めたいと思ったが、ハルの救いを待っている者達を蔑ろにはできない。


 今までのような行動を続けながら、帝国へ行こうと決意した。


 そして気掛かりなのはレガリア、そして昨日剣聖オデッサのおかげで接触しなかった紫色のドレスを着た女、エレインだ。


 ハルは前回の世界線で、帝国との休戦協定を結ぶ際に、軍事総司令のクルツ・マキャベリーと話しておきたいことがあった。


 それはエレインのことについてだ。


 ハルはエレインと帝国は全く別の勢力であるのではないかと当たりをつけていた。


 その異常な強さだけでなく、前回の世界線でエレインに第七階級魔法を放ったが、その情報が帝国に行き渡っていないことが気掛かりであった。


 それにレガリアという過去の偉人を相手にして確信する。レガリアが怒りを露にした時、言い放った名前。


 ──ペシュメルガ……


 竜の王にして生と死を司る王は、今もどこかで生きている。


 妖精族や竜人族が生きているならば、あり得ない話ではない。ペシュメルガが生きているとすると、エレイン、つまりは勇者ランスロットのパーティーメンバーが生きていても不思議ではない。いや、ランスロットも生きていると想定した方が良い。


 そしてハルはもう一人、軽口を叩く猫の獣人フェレスも、ペシュメルガの勢力であると予想していた。


 しかし、わからないことがある。彼らが何を目論んでいるかだ。


 ──ペシュメルガは大魔導時代を終焉に導いた後、神ディータと戦っている。これは、あくまで神話で言い伝えられていることではあるが、どこまでが本当のことなのだろうか……


 ハルは思考を巡らす。


 ──第一、神ディータって本当にいるのだろうか……


 ハルはとあることを思い出す。


『な、なぜステータスウィンドウがあるのか、神ディータとは何者なのか知りたくありませんか?』

『天界戦争の時に役に立つかも……』


 クロス遺跡の地下施設にいた、司祭のグレアムの言葉がハルの脳裏に過った。


 ──あの口ぶりからして神ディータについて、教え伝わっていることしか知らないのだろう。


 また、前回グレアムにハルが嘘をついていることがバレてしまったきっかけとなった天界戦争というモノが、聖女セリニの黙示録に描写されているのを先程図書館で読んだ『竜の王ペシュメルガ』で知ったばかりだ。


 ──たしか、グレアム司祭が属していたのは、アジールという組織……僕のことをベルモンドとかいう人の使者だと勘違いしていたんだよな……アジールという組織がペシュメルガの作ったモノならば、色々と説明がつきそうだな……妖精族の消息やレッサーデーモンの使役……


 アジールに潜伏する世界線もありだと思うハルだが、次にユリを救うときに色々と探りを入れるだけにとどめようと考えた。そして最も優先的なミラの救済を実行するため獣人国から帝国へと移動する。


─────────────────────

 

 雲ひとつない空に燦々と輝く恒星テラの陽光を浴びながら、獣人のフェレスは高く聳え立つ木に登る。登ると言ってもよじ登るわけではなく、垂直飛びをして太く逞しい木の枝にそっと着地した。


 鼻歌交じりに意気揚々としているフェレスの視線の先には、剣聖オデッサの住まう巨大な屋敷があった。


 手でひさしをつくり、目を凝らす。


「ムムム……」


 訓練にいそしむ剣聖を見て、フェレスは微笑んだ。


 2年前、帝国に敗れてから自暴自棄になったと言われていたが、昨日の夜からその様子が変わったとペシュメルガに聞かされた。


 恥も外聞もなく、戦士達と一緒に訓練している剣聖オデッサ。周囲の戦士達は戸惑っているように見えた。


 ──さて、誰にしようかにゃ♪


 昨日、フルートベール王国周辺で、莫大なエネルギーが検知されると同時に、神ディータの力が弱まった。この莫大なエネルギーが剣聖オデッサに注がれたのではないかとペシュメルガ達は予想している。


「ふむふむふむ」


 剣聖のステータスに以上な点はない。剣聖を拉致って記憶を覗けば何かわかるかもしれないが、ペシュメルガからは慎重にことを成せと言われている為、剣聖の様子に変わったことがないかを周りにいる戦士を捕らえて情報を得ようとしている。


 フェレスは誰を捕らえようかと目利きしていた。


 剣聖の剣さばきに皆が憧憬の眼差しを送る。今までほぼ引きこもり状態だった剣聖。戦士達は彼女を糾弾し、良く思っていない者が殆んどだったにも拘わらず、たったの一振りで周囲を黙らせた。


 しかし、1人だけが恐れるようにして剣聖を見ている。


「にゃは♪アイツにしてみようかにゃ」


─────────────────────


〈帝国領ポーツマス城〉


 赤茶けた煉瓦造りの家々が建ち並ぶ。日が沈みかけているため、余計赤く見えた。この色は粘土や頁岩、泥に含まれた鉄分量および焼成時の酸素量によって変色したモノだ。ハルは図書館で読んだ本『帝国の歴史』に書いてあったことを思い出す。


 この街にやって来たのはこれで二度目だ。


 真四角に城下街を囲う壁の中に、更に中央の城を守るようにして聳える城壁が見える。


 ──このまま南下していけば、帝都に辿り着く……


 しかし、このまま何の情報もなく敵の本拠地へ赴くのも心許ない。


 ──今、ミラちゃんがどんな任務についているのかなんてサリエリさんは知らなかったもんな……どうせ絡まれるし、目立ちたくないからあんまり行きたくないんだけど……


 ハルは一先ず、服飾店へと入り、身なりを帝国人風に装う。そしてポーツマス城下街にある酒場へとしぶしぶ入っていった。


 内装や造りは王都にあった酒場と対して変わりがなかった。しかし、店内は大いに賑わっている。


 ハルはテーブル席に座る男達を縫うようにして、奥にあるカウンター席を目指した。その間、2組の客に目をつける。


 1組は引き締まった体型にラフな格好の者達。もう1組は、武器を携帯し、着古された衣服を身に纏っている者達。2組ともレベルは同じくらいだ。おそらく前者が非番の兵士で後者が冒険者であると予測しながら、ハルはその2組を背にしてカウンター席についた。


「いらっしゃいませぇ♡可愛らしぃお客さんねぇ♡」


 語尾がねっとりとしているこの店員は、喋り方だけとれば妖艶な女性のようだが、見た目はムッキムキの男性であった。太い腕には幾つもの古傷があり、昔はそこそこ有名な冒険者であったのではないかとハルは思った。レベルもこの店内では最も高い25だ。


 ──名前はラミィちゃん……


 ハルは少し面食らいながら挨拶をする。


「こ、こんにちは……」


「ご注文は何にしますぅ♡」


「えっと、エールをお願いします」


 ハルが戸惑いながら注文すると、店員のラミィはフフンと挑発的に鼻を鳴らすと、そのねっとりとした口を開く。


「嘘はダメよぉ♡まだ未成年でしょぉ?」


 帝国も王国も酒は20歳からと決められていた。酒場に来といて、酒を頼まないのも失礼かと思ったハルだが、逆に裏目に出てしまう。


「おねぇさんは人を見る目だけはあるんだから♪」


 店員のラミィちゃんは、その太く逞しい腕を寄せて、盛り上がった大胸筋を寄せて谷間を見せつけてきた。


「あ、すみません……」


 大人の女?になれば鑑定スキルなんて使わずに相手の年齢を言い当てるのは簡単なことなのかもしれない。


「素直に謝れる子は好きよ♡それより、何か情報を集めに来たんでしょぉ?」


 ハルは驚きの表情を見せた。ここは、敢えて表情に出し、下手に出た方が色々と情報が手に入りやすいと考えた。


「そ、そうなんです……どうしてわかったんですか?」


 少し思い詰めた表情をした。


 店員のラミィちゃんは、またしてもフフンと鼻を鳴らして答える。


「このカウンター席に来る前にお客さんを見渡していたわね?特定の職業の人を探している風だったわよ?視線の行方からして冒険者か軍に関する情報が欲しいってところかしら」


 ハルは黙って頷き、肯定する。ラミィちゃんは次にハルの全身を舐め回すように見てから続ける。


「それとその服装、一見すると、ただの庶民に見えるけれど、どれも今年の新作揃い。それに腕の細さや日焼け痕のない肌、爪が綺麗なことから貴族階級であることが推測できるわ」


「す、すごい……」


「こう見えておねぇさんは昔、それなりに冒険者として活躍していたのよ」


 言い終わると同時にウィンクを飛ばしてきた。


 ハルは思う。


 ──こう見えてもって、見たまんまなんだよな……


「で、どのくらいあたってたぁ?」


「ほぼ全て当たってます……」


 ここまでハルの狙い通りにことが運ばれている。服装に関してもわざと相手に考察の余地を与えていた。しかし、カウンター席に着く迄にそこまで見抜いてくれる者がいるとは思っていなかった。


「おそらく貴族階級の三男、四男ってところかしらね……」


「四男です……もう全部告白します……」


「いやん♡若い男の子からの告白なんていつぶりかしら♪」


 ハルは少し間を置いて真剣さを強調する。そしてゆっくりと語った。


「僕は伯爵家に生まれ落ちた四男です。7年前、現皇帝になってから僕の家系は没落していきました。正直前皇帝の施策は非道であったと思いますが、僕の家系はその甘い汁を吸い続けていて、その付けが回ってきたんです……」


 ハルの偽造された告白を、店員のラミィちゃんはうん、うんと頷きながら親身に聞いてくれている。


 軍についての内情など、魔法研究ばかりしていたサリエリは基本的なところしか知らなかったせいもあり、ここで情報収集する必要があった。いきなり軍の門戸を叩いて目立つようなことはしたくなかったのだ。


「一族の勃興ね……健気ねぇ……」 


「ですので、僕はどうしても軍に入って武功を上げたいんです」


 ラミィちゃんは難しそうな顔をして言った。


「ん~、いきなり軍に入ることはもうできないかしらね……」


「そ、そうなんですか!?」


 ハルは驚く、これは演技ではない。そんなハルの背後に視線を送るラミィちゃんは、口を開く。


「ちょっとぉ!キリュウちゃぁん!」


 ハルは後ろを振り向き、キリュウちゃんと呼ばれた者を見やる。そのキリュウちゃんはちょうど口にグラスを傾けている最中だったが、ラミィちゃんに呼ばれた為、身体をビクリと反応させ口に含んだエールらしき液体を吹き出していた。


 口元を拭いながらキリュウは言う。


「な、なんすかラミィさん……」


 ちょっと、ちょっととラミィちゃんは手を引き寄せるようにしてキリュウをカウンター席へと呼んだ。


 キリュウは腰に据えている長剣を揺らしながらやって来る。


「この子が軍に入りたいって言ってるのよ」


「こ、このガキが!?」


「そう、それで今って軍事学校に属していない人でも軍に入ることはできるのかしら?」


「無理っすよ。軍には統率力が必要なんでね」


 キリュウはそう言うと、ハルに向かって告げる。


「だからお前みたいなガキなら、士官学校から鍛えなきゃ無理なんだよ」 


 ハルは少し意外だった。自分が冒険者であると予想していた者が非番の兵士であることに、そして思い出した。帝国では兵士が冒険者としても活動できることを。


「士官学校って、軍事学校とは違うんですか?」


「あ?前皇帝の時代では士官学校って呼んでたんだよ。昔の軍人は皆そう言ってる。これでまた一つ賢くなったな?」


 挑発するようにハルの顔を覗き込むキリュウに対してラミィちゃんは厳かな声で言った。


「優しく教えてあげなさい」


 キリュウはラミィちゃんに臆すると、無理やり笑顔を向けてハルに言った。


「他に何か質問でもありますか、お坊ちゃん?」


 ラミィちゃんはキリュウの改まったきごちない態度に呆れるが、ハルは疑問をぶつける。


「士官学校とユーゲントはまた別なんですか?」


「ユーゲントは知ってんのかよ……あれはだな、今で言う特待生制度みたいなもんだ。生まれや才能に恵まれたヤツが前皇帝を神のようにして崇め、将来を約束された機関だな。まぁ、今の特待生制度は実力重視だけど、将来を約束されてる」


「特待生制度って何ですか?」


「そんなのも知らねぇのかよ!軍事学校にいる化物達だよ!」


 キリュウは、特待生達にあまり良い印象がないらしい。


「特待生になれば四騎士と一緒に戦えたりしますか?」


 この質問にラミィちゃんは少し違和感を抱くが、キリュウは素っ気なく答える。


「あ?まぁ出来んじゃねぇの?知らんけど」


 それを受けてハルは考え込んでいると、キリュウは意地悪く述べた。


「まぁお前みたいなガキは特待生はおろか、入学もできねぇよ」


 この言葉にラミィちゃんが反応する。


「ちょっと!そんなのわからないじゃない!」


「わかりますよ!だって今、軍事試験を取り仕切ってんのがクリストファー・ミュラー様ですよ?」


「え、そうなの?」


 ラミィちゃんは聞き返した。


「そうっすよ!シドー・ワーグナー様は王国との戦争でいないし、ミラ・アルヴァレス様は防衛、サリエリ・アントニオーニ様は魔法研究に勤しんでおられるので、残るミュラー様が軍事試験を担当してんすよ」


 ラミィちゃんは気難しそうな表情になった。ハルは質問する。


「それのどこが問題なんですか?」


 キリュウは答える。


「良いか?ミュラー様は気まぐれなお方だ。合格者0人の時もあれば、100人とることもある。だがこの100人は戦争の際に囮に使われ、今は誰一人生きていない……それともう一つお前が軍事学校に入れない理由がある」


「なんですか?」


「民を強制的に徴兵しない代わりに軍事学校を設立してんだ。試験は年2回ほど行われる。その試験日は明日だ」


「え……」


 ハルとラミィちゃんは固まった。


「今からここポーツマスを出て、馬車に乗っても、試験が行われる帝都に着くには早くても明日の夜。お前が帝都に着く頃にはもう試験はおわって──」


 キリュウはハルの絶望する表情を見ようと、視線を送るがそこにハルはいなかった。


「あれ?」


 ラミィちゃんと目が合うキリュウ。


「もう行っちゃったわよ?」


「はぁ……やめとけば良いのにな……」


「良いじゃない、若い子の特権は無理できることなんだから」


「無理して死んだら、元も子もないっすよ」

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