第21話朱里が彼女でよかった
朱里のマネージャーに連れられ近くの喫茶店に入った
「話ってなんですか?」
「そのあなたにこれを持ってきたの」
「手紙?誰からですか?」
「朱里よ」
俺はなんで手紙なんだ?と思いながら手紙を開いた
拝啓石垣渉さん
今まで隠しててすいませんほんとにすいませんあなたと出会えてほんと楽しかった。あなたといるとほんとにほんとに楽しくてなかなかこのことについて切り出すことができませんでした。
私は病気でした病名は伏せますがかなり重かったみたいです。このことについて知ったのは5月の終わり入院した時のことです医者からは2ヶ月と言われました私はその時すぐに言えばよかったと後悔しています。今までいえなくてごめんなさい
渉と付き合ってからの日々はものすごく楽しい日々でした一緒に出かけたり一緒に勉強したり文化祭回ったり短い期間でしたがものすごい楽しかったです本当にありがとう
最後になりますが最後までいえなくてすいませんこれからあなたが人生を楽しく送れることを願っています
いつまでも笑顔でがんばれ!!
読んでる間俺は涙が止まらなかった
「な、な、なんですかこれまるで遺書じゃないですか...」
「そ、そうよ」
「え、だって朝10時ごろ電話した時には元気だったのに」
「実は夏休み入ってからずっと入院していて今日のお昼前に急変してそれで...」
「えじゃあ朱里はもう」
「.....」
「えっまだいきてるんですよね?大丈夫なんですよね?」
マネージャーさんは首を横に振るだけだった
「う、嘘でしょ....」
「彼女は昨日になっていきなりこれを渡してきたの私が死んだら渡して欲しいって」
俺はもう心の整理ができてなかった
「なんかありがとうございました俺帰ります」
俺はそのあと泣きながら走った途中にある歩道橋に登ると俺はもうなんかもうどうでも良くなっていた
「もういっそのことしのう」
俺は歩道橋の手すりに足をかけようと足をあげようとしたとき
「渉なにしてんの」
彩乃がそこにいた
「なにって見ればわかるでしょ」
「なんでこんなことしてんだよ!!」
「朱里さんが亡くなったから?ばかじゃないの?」
「なんで知ってるんだよ」
「さっきネットでニュースになってたからだよあと1学期最終日のとき夜いきなり家に朱里さんがきてあとは渉のことよろしくまたどこかで会えたらって言われたから...」
「...」
「朱里さんの分もたくさん生きようとか思わなかったの?」
「俺は俺は....これからどうすればいいんだよ」
「せいぜい長生きしないとね」
「なんかごめんな」
「気にしないで」
夜俺は今までのことを思い出し泣き続けたテレビをつけると余計辛くなるからつけずにそこから1週間ぐらいずっと心がないかのような感じだった
俺は久々に携帯の電源を入れるとメールやらがたくさんはいていた
「川瀬おまえ」
心配するメールから始まり時には勇気づけようとしたのかおもしろ動画とかもついてるメールとかあった
でもありがたかった
※
約2年後
俺は大学生になろうとしていた入学するのは朱里の志望校でもあった筑波の国立だ
朱里を亡くしてから俺は勉強を頑張り受かることができた。
相変わらず川瀬と彩乃は友達だこれからもなんだかんだで一緒に過ごしたりするだろう
俺は朱里の手紙にあったように笑って頑張って行こうと思う
拝啓小川朱里さん
こちらは元気です朱里さんが亡くなってから必死で勉強して大学にも受かることができました
辛いこともたくさんあるけど笑って頑張りたいと思います
今までありがとうございましたこれからも天国から見守ってください
朱里が彼女でほんと良かったです
俺の彼女はアイドル!? hiro @hiro__06
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