02 旅立ち
「んん、もう朝…じゃあないよな」
エリックが自室で目でを覚ます。窓の外を見るも朝日どころか月が顔を出している。流石にこの時間だと村の牛もご就寝だ。
「兄さん! 目が覚めたんだね!」
「ああシド、俺は一体――」
途中までは覚えてる。ジミーとの戦いで雷と氷塊の盾がぶつかりあって…問題はその後だ。綺麗サッパリ何も覚えてはいない。
「僕は学校だったから詳しいことは知らないんだけど兄さんとその対戦相手の人もコロシアムで倒れて、兄さんのことは母さんがここまで運んできてくれたって聞いてる」
やっぱりあそこで意識を失ったのか、それにジミーも。まあ無理はないか。二人とも限界以上に憑依の力を行使したんだから。
「俺、母さんにお礼行ってくる」
「大丈夫? たった今目が覚めたばっかりなのな無理やり動いたりして」
拳を握ったり開いたり、足を伸ばしたりして身体の調子を確かめる。何処も痛みもなく正常に動く。
「大丈夫そうだ、行ってくる」
布団からいきなり立ち上がるエリックに心配そうに駆け寄るシド。
「まだ心配だから僕も一緒に行くよ」
彼は弟と二人、一階へと降りる。
「母さん、俺はあの後いったいどうなったんだ?」
一階の部屋中に声が木霊する。しかし母の声が返って来ない。
しかもどの部屋も電気が点いてなく部屋中真っ暗だ。
「あれ? 母さん」
再びエリックが呼ぶがやはり返事がない。傍らの弟が少しばかり不安そうに兄の顔を見つめる。
「兄さん…僕、なんだか――」
ぶるぶると震えながらうるうると目に涙を浮かべる弟の頭を兄が擦る。
「大丈夫だ。きっと寝てんだよ。二階に戻ろう」
弟は何度も何度も頷いた。心が恐怖で苛まれているのが言動でよく分かる。
二階に戻ろうと階段の始めの一段目に片足を乗せると、
「母さんならいるぞ」
何処からともなく男の声がした。二人に戦慄が走る。
今この部屋にいる男はエリックとシドだけのはず。じゃあ今語りかけてきたのは一体誰なのか。不気味さが深まるばかりだ。
「誰だ――いや、この声は……」
思慮を巡らせ考えるエリック。言われてみれば確かに。
「聞いたことがあるような……」
「忘れたのか? 父さんだよ」
――父さん? 俺が倒れていた間に帰ってきたのかな。
「シドも父さんが帰って来たんなら言ってくれれば――」
笑いながら軽快にシドの背中をばしばしと叩くが、
「僕知らないよ」
「え……」
背中を叩く手と笑い声が止まり、寒々とした嫌な感覚がが心をそっとなぞる。
――知らない? 一体どういうことだ。
「僕が学校から帰ってきてからずっとこの家には僕と兄さんと母さんしかいなかったよ」
ますます気味の悪い悪寒が走る。ならぱ今この家にいて父と同じ声を発している人物は一体誰なんだ。奇々怪々とした今の現状をどう切り抜ければいいのか。
「おい! アンタ何なんだよ!」
声のする方へ怒号を上げるエリック。それにぴくりと反応する弟。兄は「安心しろ」と言わんばかりに弟の頭上に掌を乗せる。
「何って、父さんだよ。さっきも言っただろ? エリック」
言葉が出ない。頭が回らないからとかそういうのじゃなくて。ただただ不快で気味が悪くて、口が動かない。普通は六年ぶりに父の声を聞けば自ずと安心するだろう。しかし今の父の言葉には情愛など欠片すらない。冷めきった声だ。
「私の元へ来なさい、息子達。母さんの部屋にいるから」
駄目だ、近づいてはいけない。兄も弟も本能的にそう思った。
――でも、こは兄ちゃんとして俺が行かなきゃ。
階段に乗せた片足を床に降ろす。
「シド、俺アイツの所に行ってくる。だから二階で待っててくれ」
言うと、弟は兄の服の袖を掴んで放そうとしなかった。
「一人だと怖い……」
涙目で訴える弟に兄は左手を差し出す。その掌を弟はぎゅっと握った。そうして二人で彼がいるであろう母の部屋へと向かうことにした。
ゆっくりと廊下を歩く。軋む足音が不気味さと不穏さを加速させる。
彼がいると言った母の部屋は彼ら兄弟のいる階段の方から左手の三つ目の部屋だ。
何故母の部屋に居座っているのか。休むなら二つ目の自分の部屋でも良いだろうに。微かな疑問が湧く。
三つ目の扉の前に、兄弟が立つ。
武者震いとは言い難い腰抜けな震えで二人は歯をガタガタさせていた。
「にに兄さん……ここここわいよぉぉぉ」
「そそそそうか? 俺はここ怖くなんかぁ……ないよぉ?」
弟を少しでも安心させようとして意地を張る兄。しかしまるで様になっていない。寧ろ弟と同じくらい怖がっている。弟も兄も互いの手を握る力が自然と強くなっていた。
震える手で兄がドアノブをゆっくりと握る。冷たい。気味が悪いくらいに。
深呼吸をし、心身共に落ち着かせる。そのお陰か兄弟の腰抜けた震えは一旦落ち着いた。
「シド、開けるぞ」
「うん」
冷えたドアノブを強く握り回し引く。ドアからちらつかせた部屋の隙間から妙な異臭が伝い反射的にドアを勢いよく閉めた。鉄臭くて不快だ。
「うう、臭いよ兄さん…」
「ああ、臭うな」
あまりに不快な臭味に兄弟は顔をしかめる。
「父さ、いや……アンタはここで何をしている。何なんだよこの匂いは」
声も口調も、ほぼ父だとは確信しているがまだエリックは欠片ほどに疑っている。
「ああこの匂いが、ちょっとぶちまけてしまってな。気兼ねしはることはない。ドアを開けて入ってくるといい」
「わかった――」
エリックが再びドアノブを捻る。
――ええいままよ!
もうこの際何があっても驚くまいと勢いに任せバタンとドアを開けた。
――嘘だろ。
扉の向こうの情景に言葉など出るはずもなく、ましてや狼狽することさえ出来ないほどに声という声が失われた。
窓沿いのベッドに引き出しを幾つか備えた机と椅子があり、机の上には母がお気に入りだといっていた島柄長の人形が鎮座している。
しかし問題は、それら全てが血生臭い赤色で無造作に染まりきっていることだ。
そして父は赤く染まった部屋のど真ん中に立っていた。
アシンメトリーな髪型に口髭を蓄えた父は唖然とする彼らを血で染まった顔でただじっと見つめ、不気味に笑っていた。
赤く、惨たらしく染まった刃先を母の心臓に突き立てて。
母の心臓を抉り背中にまで貫通させた刃先から血が滴り、痛々しく空いた母の身体のど真ん中からは止めどなく血が零れ続ける。
瞳孔は開く力を失い、ぽかんと開いた口から血を垂れ流す母。
エリックとシドがこちらを見ているのに気が付いた母は突き刺されながらも力の入らない口を懸命に動かし、眉間に皺を寄せ言葉を失い唖然としていた彼らに言う。
「逃げ……なさい!――」
母の掠れながらも力のある言葉でエリックは我に返った。
――シドを連れて逃げなきゃ俺達まで殺される……
左腕で傍らにいたシドを抱え、息を切らしながら部屋を出た。 息を切らしていたの疲れとかではなく目の前の恐怖に圧迫されそうだったせいだ、多分。
玄関の扉を急いで閉めた。外から閉めても意味がないことくらい解っているが慌てふためいていた彼にそれを考える余裕など微塵もありはしなかった。
外に出ると息を荒げながらもゆっくりと右の掌を地面に着ける。
『これ』を今ここで失敗したら多分死ぬ。二人とも。
意識を地面に着けた右の掌に集中させ雷を纏わせる。
確実に、ミスのないように。
強力な電磁波を発生させ、それを地面に叩きつける。
飛べ、なるべく遠くへ。
囂々たる雷鳴が街全体に響き渡る。地に叩きつけた雷の勢いに乗り、村を取り囲む木々の中へとへと飛んだ。
「ここなら――」
勢い任せに着地するが、
「足痛ぇ!」
いくら雷の反動で飛ぶことが出来るようになったとはいえ上空から降下すると流石に痛い。
草木が繁り、木々が立ち並ぷ。暗晦な密林の中でエリックはようやく胸を撫で下ろし地面に座り込んだ。
左腕に抱えていたシドを地面に座り込ませる。
「ふぅ、これなら暫くは見つからないだろ。大丈夫か? シド――」
伏せたまま面を上げようともせず、黙ったままのシド。
「おいしっかりしろ、大丈夫か!?」
シドの肩を強く持ち身体を揺らしたがぶらぶらと動くだけで反応の一切がない。と思っていたら。
「兄さん……」
「無事かシド! よか――」
「父さんが母さんを? 嘘だよね? ああそうだよあれは夢だったんだ。僕は何も見ていないし何もなかった。そうだよあんなのぜぇんぶ嘘に決まってるんだ…あははははは」
面を上げたシド。瞳孔が限界まで見開き、口もぽかんと開いたままで自暴自棄の感情がそのまま顔に写し出されていた。
「何を…言ってるんだ」
「ははははははは。だから僕が見たのは全部夢で――」
心に深く傷を負い狂い果てた弟の肩を兄が強く握る。
「夢じゃない! 母さんは父さんに殺された! 惨たらしい血の匂いを確かに感じた! これが――現実なんだよ!」
そうだ。現実だ。いくら残酷だったとしても現実からは目を背けてはならない。
そんなものをまだ十歳の弟に押し付けるのは胸中が張り裂けそうなくらい辛い。でも――それでも現実を直視しなければ人は生きてはいけない。
「夢――じゃない…?」
我に返り涙が頬を伝う弟。
そんな彼を見て何も優しい言葉を掛けてやれない兄は不甲斐なさに顔を俯かせることしか出来なかった。
兄もまた、零れ落ちそうな涙をぐっと堪えていた。
これは翌朝に解ったことだが、彼らの母が殺された頃と同時刻に
街の名所であるコロシアムが何者かによって焼き払われていたらしい。
これにより当分の間、憑依戦術試験は見送りとなった。
◆◆◆◆◆◆
現在
今日も燦々とさす陽光に草木が色を輝かせている。
密林を抜けた先の山の麓にぽつんと佇むサターニ村で唯一の図書館に足を運んでいる一人の少年がいた。
そこは、年季を感じさせ骨董的な匂いを漂わせていており小さいながら本の数も多く風情のある図書館だった。
「『応用憑依学』は全巻読んだし…『取り憑かれたマーティア』も手記だったけど大分参考になったな。あとは――ん、なんだこの『智慧の欠片』って本?」
――この本、こないだまでなかったよな。
ふと目についた『智慧の欠片』を手に取り
『図書室内では喋らない』という暗黙の了解などお構い無しにドタバタと走る。
図書館と隣り合わせの司書室の扉をばたんと開ける少年。
「あんた、またいきなり扉開けたわね! 不躾なのよ! ノックぐらいしなさいよ、全く。それと図書室では走らないの」
「良いじゃないかレティ。どうせいっつも俺しか来ないんだし」
「そういう問題じゃないのよ! ほんっとエリックったら適当なんだから…はぁ」
困ったなあと言わんばかりに頭を掻くエリック。三年前はくるぶしまであったコートの裾が膝下の長さになるほどに背丈を伸ばしている。
司書室には長机が一つとその手前には椅子が一つ。丁度良く陽光のさす大窓にレンガ造りの暖炉がそれっぽさを醸し出している。
司書室に唯一ある椅子の上に少女は座っていた。
肩まで伸びたショートボブの赤髪に無垢な緑眼の少女。
彼女は数年前まで司書を勤めていた祖母に変わって司書の役職を勤めている。
エリックがこの麓の図書館に来るようになってからは二年と半年が立ち司書である彼女にとってもすっかり馴染みの顔となっている。
「――それでだ!」
本棚からかっさらってきた『智慧の欠片』という見覚えのない本をレティの前にばっと突き出す。
その本が視界に移るとレティは顔をハッとさせ眉を上げる。
「ああこれね、こないだ入荷したのよ。なんでも都の方じゃこの本目当てで図書館に行列が出来たって話もあるくらいなのよ」
「へぇ、気になるのは山々だけど――駅でシドが先に待ってるからな」
突き出した本を机の上に重々しく置くとポケットの中から徐に懐中時計を取り出し時間を確認する。
「結構待たせてる。そろそろ行かなきゃな」
「行くって?」
「そういやレティには言ってなかったっけ。俺今日でこの村を発つんだ」
エリックは至って簡潔に述べた。だがそれを聞いたレティは動揺が隠しきれずにいた。
「え……え!? ななな、なんで?」
自らの頬を両方の掌でぱちんと叩き一旦は落ち着きを取り戻すレティ。
エリックは地を這うように声を落とし、
「父親……『だったやつ』を探しにな」
とだけ言う。
忘れはしない三年前。
母に剣を突き立てていた父も。真っ赤に染まった室内も。血なま臭く漂っていた悪臭も。心臓を突き刺され痛々しく血を垂れ流していた母も。消したくても消したくても、何度擦ったって心の深層から蘇る惨たらしい記憶。
レティも昔、彼の口から聞いたことがある。
「――そう、よね……ごめん。嫌なこと聞いちゃって」
落ち込んだ顔をして眉を顰め下を向くレティに対しエリックは、
「いいんだ、それにいつかはちゃんと取っ捕まえなきゃいけないんだし」
レティが顔を上げ胸を撫で下ろすと机の引き出しから一枚の畳まれた紙を出し、机上に広げる。
世界地図だ。彼らの住む国エルピアは雄大なノト川に隣接する小さいながらも都心部は技術的に進歩した先進国である。
地図にはエルピアの他にも様々な国や地名などが事細かに記されている。
「ん? 地図?」
「そう、何処にいるかも解らない人を探すんだったら必要でしょ?」
はっと思い出したようにして眉を上げる。
「あっ、そっか――って危ねぇ! 地図なしで行くとこだった! サンキューな。このまま行ってたら俺達兄弟途方にくれる所だった」
「あんたら兄弟はほんとに抜けてるわよね…そういうとこしっかりしなさいよ」
「ああ。遠くに行っても心配されるようじゃ面目もクソもないからな。ははは」
笑いながら話すエリックに到底心に重い鉛を背負っているとは思えないレティは
「私だったら泣いちゃうだろうな」
と何かに触れたら消えてしまいそうなほど小さな声で呟いた。
彼女にとって彼の姿は、同い年なはずなのにとてつもなく強く、遠いものに見えていた。
見てくれはそうでもないのに精神は屈強で過去に禍々しいトラウマを植え付けられているのにも関わらず前を向き続ける。
素振りこそ見せないがレティは心の底から彼のことが心配だった。
「ねぇエリック、なんかあったら――」
「解ってるよ。じゃあ行ってくる」
背を向け、レティの元を後にする
彼の背中がもっと遠くなってしまうような気がして怖い。それでも彼は行ってしまうから。だから、
「ご飯、ちゃんと食べるのよ!」
別れ際にこんな台詞じゃ締まらない。そんなの解ってる。けれど彼女の不器用で絡まった心じゃこんな言葉でも精一杯だった。
彼女の言葉に反応し、背を向けたエリックの横顔だけがレティに振り向く。
またしてもエリックは笑いながら言う。
「ははは、可笑しいやつだなぁ。別れ際に飯の話するなんて。大丈夫、心配しなくても飯はちゃんと食うから」
背中越しに軽く手を降り、扉を開け彼は司書室を去っていった。
◆◆◆◆◆◆
山の麓を越え、暫く歩いた先にサターニ村で唯一の汽車の停留所がある。そこには所々塗装の剥がれかけている赤い屋根の小さな小屋がひとつ。
中には人が丁度三人座れるくらいの大きさの背もたれのないベンチがぽつんと寂しげに置いてあるばかりである。そのベンチにこれまたぽつんと座るボストンバッグを持った少年が一人。
兄ほどではないが背が伸びた弟のシドだ。耳までしかなかった短髪は顔の下まで伸び、優しい青い目は健在だ。
線路の上を駆け、ガタゴトと音を鳴らし列車が停留所の目の前へと止まった。
が、しかしシドは列車に乗ろうにも乗れない。
兄がまだ来ていないのだ。
「遅い、遅すぎるよ兄さん」
貧乏ゆすりをしながら腕を組むシド。待たされる弟の身にもなってみろと言わんばかりに加速する足の揺れ。
「お乗りになられますか?」
見ると紳士的な車掌が窓から顔をだしていた。
「いやぁ……じゃあ一分だけ待ってもらえませんか?」
車掌が左腕の腕時計を確認し、
「一分だけなら、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。よかったぁ」
シドが胸を撫で下ろし足の揺れを止めると、遠くから何者かがこちらに向かって走ってきているのが見える。
「あれは……兄さん?」
手を振ると、エリックらしき人影も手を振り返すのをみて彼はあの人影が兄がだと確信した。
「兄さん! 早く!」
弟の声がこちらに向かって走る兄を更に急がせる。
小屋に着いた兄は左手で弟の肩を掴み、
「よし、乗ろう!」
右手の親指を突き上げてみせた。
「なんか上手く行ったみたいな空気だしてるけど危なかったんだからね!」
シドが視線を車掌へと向け小さくお辞儀をする。
「ありがとうございます。わざわざ止めていただいて」
「ありがとな、時間もないだろうに」
二人が言うと車掌は構わないよと言わんばかりに徐に首を縦に振った。きめ細やかな所作でさえも紳士的で気品さがあった。
兄弟は汽車へと乗車する。二人とも人生初の汽車のなだけあって周り一面をうろうろと見渡し物珍しさに感服する。
窓際の席に向かい合って座ると兄が弟に拳を突き出す。
「こうやってお互いに突き出した拳を合わせると決意が漲るらしいぜ」
「はは、いいねそれ!」
兄の拳に自らの拳を合わせる弟。車窓から覗かせる晴天の空のも相まって、彼らの確かな決意が漲った。
兄弟は行く。時計塔の街、ルーデリアへと。
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