想い出

よる

瞬間

その瞬間、僕らは何が起きたのか理解が出来なかった。

残ったのは、心の底に溜まる寂しさと、頬の小さな痛みだった。

数分が経って僕らは、目を合わせることもせず、お互いが同じことを思った。

ああ、僕ら終わりだなって。

ああ、もう元になんか戻れないなって。


今僕は、君の手が傷ついていないか心配だよ。

そうやって君の手をとるけど、君は僕の手を振り払って

「ごめん」

と一言いう。


僕もごめんねと一言呟いた。

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想い出 よる @September_star

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