第586話 中断する来訪者
冷蔵庫の説明を高杉にした。
俺も専門家というわけではないのでかなりアバウトな説明だった。そうするとどうなるかというと細かい
「ふむ。概ね理解したよ。特にこの世界の技術ではそのまま再現できそうにない、ということがね。ありがとう
「どういたしまして……」
もうやらないぞ。
「次に客室の寝台についてなのだがね」
「……」
「その前に君の苦虫を嚙み潰したような顔の意味を教えてくれるかい?」
「……なんでもない」
俺はすぐに表情をフラットにした。接客業がこれくらいのことで顔に出してはいけない。
「客室で説明した方が早いんで移動していいか?」
「勿論だよ」
と、高杉が席を立ちあがりかけた時だった。
「ユーマ!」
玄関の方から聞き覚えのある女の声が、俺と高杉とのやりとりを中断させた。以前にもこんなことがあったな、と既視感を覚えつつ俺は声の主へと顔を向けた。
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