第556話 事故リスク懸念。
魔法使いを雇うっていうのは――
「――ナターシャみたいに?」
「はい」
アイは小さく首肯。額が俺の胸元にめり込む。
ナターシャは湯沸かしに特化した魔法使いだ。
それはさておき、
「エレベーターの動力確保を魔法使いでする、ってことか?」
「はい。念動系の魔法使いを雇用したいと考えています」
「ふーむ……」
提案自体は理解できる。ただし懸念もいくつかある。
①重量数百キロを地上10階まで上下移動させられる魔法使いの雇用費用。
②その魔法使いの魔力量(一日もたないようでは話にならないため)。
③交代制にするとして何人雇う必要があるか。
④魔法の制御に失敗した時の事故リスク。死人がでかねない。
あとはそうだな……。
「その念動系魔法使いの宛てはあるのか?」
「ございません」
じゃあ駄目では?
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