第429話 使い古されたビジネスモデルを
織工職人に筒状のポケットと、羽毛を詰めた寝具、その他諸々を作ってもらった。
鍛冶屋の少年に依頼したコイル発条を筒状のポケット。
木工職人に作ってもらったベッドフレームにポケットコイルを敷き詰めていき、上部はウレタン……というわけにはいかないので綿を詰め込んだパッドを敷いて完成だ。
「我が英雄よ、これは一体?」
「見ての通りベッドだな」
異世界風ポケットコイルマットレス試作一号。アンド羽毛布団。
「うちの宿にあるのと近い仕様の寝具だ」
「帝国との戦が近いのに寝具かい」
「俺は宿屋なんでな」
「何を企んでいる?」
「いやなに、FCビジネスをやろうと思ってな」
俺の宣言にヴィクトールは怪訝な表情で「え、えふしー?」と唸ったのだった。
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