第407話 少し似ていて、大きく違う
「ユーマ様」
「うん?」
「弓と変わらないのではありませんか」
あー、うん。
イマイチ納得のいってなさそうなアイの疑問に、俺は小さく頷いた。
「射程武器という点では弓と銃は似てるよな。でも違うところもある」
かなりある。
射程、軌道が違う。弾速、威力はもっと違う。
人力と火薬の差は大きい。
「何より必要な訓練の量が決定的に違う」
俺は弓に詳しくないが、
「勿論、
「練度の低い者を前線に並べるのは駄目なのでは」
「駄目だなあ。全くよろしくない。――でも、練度の低い子供や年寄りでも人殺しになれる。少なくとも人殺しの片棒を担げる。それが銃の一番ヤバいところだ」
今のままでは勝ち負け以前の問題だ。
で、あれば手を打たなければならない。早急に。
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