【幕間】

臥した王は独白する

 私はどうするべきか。

 何度も繰り返した問いを、また繰り返す。


 北には帝国。

 南は小国が小競り合い。

 燻り続ける火種は日増しに大きなってゆく。


 翻って国内も安定とは程遠い。

 比較的経済はまずまず好調であるものの、王宮ではからの玉座の奪い合いだ。

 対立の構図は鮮明になりつつある。



 内憂外患とはこのことか、と笑ってしまう。

 私の至らなさがこの事態の一因かとも思うのだ。



 この不出来な王の後継には。

 誰が相応しいのか。

 誰に譲るべきなのか。

 誰ならこの先の王国を支えられるのか。


 残された時間は少ない。

 決断しなければ。

 この命が尽きる前に――

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