第3話
……しかし、どうしよう。こんな動きやすい体で戦ったことないし。
そんなことを考えているとノーライフキングのほうから動きがあった。
「不死の軍団、イモータルレギオン」
その一言で地面から沸き上がってくる骸骨騎士たち。
「なん、だ、これ?」
絶望のあまりその一言だけが自然と漏れる。
「クカカ、貴様ハドレダケ持チ堪エラレルカナ?」
少し離れた正面で俺の事を嘲笑うノーライフキング。
「こーなったらやるしかない。当たって砕けろってやつだ!!」
そう言って軍団の中へと突っ込むのだった。
最初に振り下ろされた剣を半身になって避けながらとりあえず殴りかかる。
しかし、盾で防御されてしまい、足払いをされた。そのせいで仰向けになって地面へと倒れてしまい、上から何本もの剣で串刺しにされた。
「グハッ、ホッ!!」
はぁ、結局無謀だったのか。てかそもそもなんで俺は勝負挑んだんだっけ?わざわざ串刺しにされる必要あったのか?
死を前にしてつい先程までの自分の行動を振り返りつつ後悔しているが、一向に死ぬ気配がない。
「……俺、そういえばゾンビだった。」
ゾンビを殺せるのは結局聖なる光だ。
ってことはずっと続けていても俺が死ぬことはない。
「うぉぉぉらぁ!!!」
雄叫びとともに上半身に剣が刺さったまま起き上がる。幸い基本的身体能力は高いようなのでこれくらいのことは無理をすればできた。
「そうと分かればいくらでも挑んでやる。どうせやってることはただのゾンビのときと何も変わらない。」
再決心してまた骸骨軍団へと身を投じるのだった。
Unlimited Zombie 荒場荒荒(あらばこうこう) @JrKosakku
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