青空の下で待つ私~婚約破棄された私~

一ノ瀬 彩音

第1話 青空の下で

私事、王女クルム・ナヤテは婚約者でもある王子ナックス・ハヤテを

待っているのでした。


私は青空の下で待っているのですけど、王子ナックスがなかなか来ないのです。


それにしてもぜんぜん来る気配がございません。


私は心の中でどういう事なのかなって考えているのです。


はっきり言ってこれだけ遅れて来るという事はきっと何かがあったのかなって

思うのですけど、何事もない事を祈ります。


しばらくすると王子ナックスが来るのでした。


「悪いな、王女クルム、遅れてしまって」


「いいえっ、心配してました」


「そうか、それは悪い事をしたな」


「はい」


「どうして遅れたのですか?」


「それがな、悪い、王女クルムとは婚約出来ない」


「それはどういう事ですか?」


「そのな、別に大好きな王女がいるんだよ」


「そんなっ、私の事を裏切るのですか?」


「そういう事になるな、すまない」


私は婚約者である王子ナックスに裏切られた。


裏切られた私はどうすればいいのかなって考える事にします。


やる事はただひとつです。


「この馬鹿王子っ!!」


「うげっ」


「よくもよくも人の気持ちを台無しにして」


「ひぇっ」


「王子~~~!!」


「逃げろ」


王子ナックスが逃げるのですけど、私は追いかけます。


しかし、王子ナックスはいきなり消えた。


「何処に行ったの、王子ナックス」


私は辺りを見回すけれど、何処にもいないです。


「逃げたわね」


結局、私は婚約破棄された。


婚約破棄された私は幸せも逃して不幸な王女と成り下がるのです。


不幸な王女と成り下がった私は毎日が退屈な日々でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

青空の下で待つ私~婚約破棄された私~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ